アーユーボーワン

田舎の家に先日から移り住んでいた近所の犬。
お腹が大きくて子供がいるのはわかっていたんだけどとうとう産まれたらしい。
こういう時、近所の家の犬であってもやっぱり動物。
ネコでも犬でも子供を守ろうとして怒ることがある。
隣の家のIくんが覗いたところ覗き方が悪かったのか母犬にお腹を噛みつかれたと言っていた。
Keikoも気を付けてそっと見てね!
と見てみたらこんなん。

模様がまるで牛[[pict:cow]]
6匹産まれてた。
この田舎の家は安産とか長寿とかの運があるのか近所の犬や猫がみんなこの家に来て子供を産む。
この家で飼われた動物も自由気ままに生きているように見えるのに長生きする傾向にあるらしい。
単純に産む場所があり、特に産前、産後だと思うと家の人もお腹を減らしていてはかわいそうだからとご飯を分けてもくれるから、そういった意味でも育てやすい家だと思ってるのかも。
でもそうでなくても個人的にはこの家は生きることに運があるような気がする。
ずっと昔、30年ほど前にスリランカでは政治的な抗争が激しくて、それに巻き込まれて殺される人がたくさんいた。
最近もキャンディの北、マータレで殺された人がたくさん埋められているのが見つかりよくニュースにもなってる[[pict:tv]]
その抗争に巻き込まれて殺される寸前まで行っていたターッタ
もうダメだと思ったターッタを助けたのはその時5人目の子供を身ごもっていたアンマー。
「あの時、ターッタはもう助からないと覚悟したけど、本当に必死だった。今ターッタが助かっているのもこうして私たちが生きているのもとても不思議。」
そういうアンマー。
そうして子供を育てる中で小学校に行き始めると友達がたくさん家に遊びに来るようになり、毎日のように家には20人近い子供が遊びに来るようになった。
「みんなが走り回って家が壊れるかと思った。」
そう言いながらも通常そういった場合、スリランカでは家にいる人にはご飯を食べさせてあげるのが普通。
アンマーは遊びに来る子供たちのためにたくさんのご飯を毎日作ることになった。
そして子供たちにせがまれてヤギを飼い、も飼い、近所で産まれて家もなく歩きまわっていたも家に連れ帰り、自分たちにできることをしながら周りの動物も助けながら生きてきた現在。
犬も他の動物もこの辺りではあまり聞かないほど長寿を全うすることが多いという。
子リスの鳴き声が夜までするからと巣から落ちて鳴いている子リスを探しては助け、ヒナ鳥がカラスにつつかれていたと連れてきて飛べるようになるまで世話をし、毎月のように顔ぶれが変わる田舎の家。
今月もどこかから来た犬が1匹住み着き、少し前まで牛の面倒を見るのを手伝っていたスンギはこの家から少し離れたところにあるこの家のランブータンの畑に滞在する時間が増えてきた。
こういう様子を見ていると特別な何かがあるとは思わないけどこの家には何か生き物が集まる運がある気がする。
まさにアーユーボーワン(命が長く続きますように)の家。
ささやかに生きる田舎の家の人たちと、新しく産まれた命。
きっとアンマー、ターッタのやさしい気持ちが作りだしたこの田舎の家のこの風通し。
産まれた子犬たちもすくすく育つといいな〜。

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