シンハラ語と日本語の隙間で

最近特にスリランカにいていろんな話を聞くわけですが・・・
今日は支援についての相談を聞くことになりました。
でも正直
「こうしたい、ああしたい。」
そういう話を聞きながら
スリランカのことについて日本での情報が不足してるんだな
って感じてました。
基本的にこういった相談というのは日本人から見たスリランカへの支援についてというスタンスで話が進むことが多いんですが、スリランカで今起こっていることと、日本で知らされているスリランカの情報って当然だけど温度差があるんですよ。
もちろんだけどその問題はシンハラ語と日本語が関わってるわけですが。
例えば・・・
スリランカの子供たちに夢を持ってほしい!
教育をもっと充実させてあげたい!

そういうことに関する支援をしたいと思ってます。と話しながらも
「ところでスリランカの教育システムはどのようになっているんですか?」
とかかなり初歩的な質問が来たりします。
もちろんネットで調べられることは調べた上での質問なので全く知らないわけじゃないんですけど、その実情を話していくとびっくりされることはたくさんあります。
でも逆にそれって、
途上国は日本ほど教育が充実していない=支援してあげたい
から考えがはじまってスリランカまで来ちゃってる??
と思うことも多いんですよね。
もちろん、まずは相手を知ることから始めないといけないので間違ってるわけじゃないし、スリランカまでわざわざ来て知ろう!という姿勢はいいことだと思うんですが、消費されるお金を考えると日本でもっと調べることができればいいんだろうな〜とも思うわけです。
私はシンハラ語の形のきれいさと言葉・文化に興味を持ってここまで勉強してきたけど、言葉と文化は目に見えなくて、いくら勉強してもお金儲けはできない分野(生活をするのが大変)だとずっと言われてきたし、今も周りから言われてます。
確かにそれは真実で、こういうブログをやっていると日々シンハラ語やスリランカに対する質問は気軽に聞かれるけど、それはお金にはならないわけで(笑)
でもそれでも!!
言葉と文化というのは生活のすべてに関わっていて、それナシでは人は生きていけないもの。
それを知ることからスリランカの人たちのことを理解できることもたくさん、たくさん、た〜っくさんあるんですよ。

スリランカから日本に知らされる情報に対してもメインの部分だけが知らされて周りのこと、それによってスリランカでどのようなことが起こったのか、どのような変化があったのか、日本から遠く離れたところにある小さなこの国の情報は届いていなかったりもします。
例えば記憶に新しい1月の大統領選挙の時、今回(8月)の選挙の時、
スリランカ国内ではかなりの頭脳戦が繰り広げられてました。
日々変わる戦局、政治家たちの動き。
自分に選挙権はなくても毎日の速報から目が離せなかった。
でも日本に伝えられるのは予想と結果だけ。
深みと厚みのある4次元の海が2次元の上空からの写真にされちゃった感じでした。
でも日本にはそのくらいしかスリランカの情報が届かないんですよね。
私は正直毎日毎日、スリランカのニュースを見ながらこんなに一喜一憂しているのにな〜って思ってました。
それだけの情報と、毎日「どうなったんだろう??」とニュースを見ずにはいられないスリランカの動きがあるってことです。
でもそれらの情報を手軽に知ることができない理由の一つは言葉の壁。
そしてシンハラ語は日本ではまだまだ未知の言葉。
確かにスリランカの情報は日本では得られにくい。
支援とか、交流とか、そういうものがもっと活性化するにはスリランカの情報、シンハラ語の情報が必要。
でもそれをいちいち私がすべて日本語に訳していく暇と時間もないし。
そう考えるとこれからもシンハラ語に興味のある人をたくさん作っていくことが、いつか日本とスリランカの交流とか支援の活性化につながっていくことにもなるのかも。。。
支援についての話を聞きながらそんな風に考えてこれからもシンハラ語のこと、できる限り紹介して努力していかないと!!
と考えてました。
道のりは長くて、先は見えないけどきっといつか・・・
そう信じるしかないんですが、
これからも頑張ろうと思います。

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