シンハラ語のプフルに関することわざ

シンハラ語

プフルドーシを作った話を書いたところですが…。
プフル(冬瓜)にまつわるシンハラ語について少し。
(プフルドーシを作ったところで書こうと思ったんですけどね。ちょっと長くなりそうだったので別記事で…。)

まず、プフルって冬瓜のこと。
日本のスーパーで売ってる冬瓜は緑のイメージなんですが、あれは琉球種とかだそうで、ご近所さんたちが作っているのは熟すと白くなります。

で、この白く見えるプフルは周りに白い粉が付いていて、触ると手が白くなる!

この白い粉、チョークなんかを触ったみたいな感じで手をはたいてもカサカサして手に残ります。
というこのプフルはスリランカにあるものと一緒なんですが、この白い粉のことをスリランカでは「アル」って言います。
そしてアルというのは灰のこと。
だから灰色というのはシンハラ語では「アルパータ」って言います。
※パータ=色
日本語と同じ意味で言葉を置き換えただけの言葉なので覚えやすいですよね。

で、こういうアルのついたプフルのことをアルプフルっていうんですが、それで思い出すのがプフルホラー(冬瓜どろぼう)という昔の話。

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ある日ある村人が大事に育てたアルプフルが盗まれた!で、なんとか犯人を捕まえたいと思って考えた村人は村のみんなを家に呼ぶ。
昔はみんなプフルは収穫すると肩に乗せて持ち運んでいたので、村の人たちが来たときに「プフルが盗まれたんだけど、(肩に乗せて持っていっているはずだから)みんなの肩を見れば誰が盗んだかすぐにわかるよ」と話す。
すると盗んだ犯人がそこにいて、もしかしたら肩にまだアルが付いていたかも…と心配になって手でアルを払う仕草をしたため、犯人だとバレてしまった。
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そんな話でその話からできたプラスターピルル(ප්‍රස්ථා පිරුළු ことわざ)が
プフルホラー カレン デェネ(පුහුල් හොරා කරෙන් දැනේ)という言葉で、「冬瓜どろぼうは肩でバレる(悪いことをしても見つかるよ)」という意味。

この話は私がシンハラ語を独学で学び始めた最初の頃に読んでいた懐かしい話。
まさかそれから10年経って自分で冬瓜を育ててみたり、プフルドーシまで作っちゃうことになるとは思いもしなかったけど人生分からないものだなぁって冬瓜を見るたびに思うのでした。

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