スリランカで妊娠生活を送る6つの良かった点

日本で妊娠していることが分かってから
そのままフツーにスリランカ帰国した私。
その時点で2カ月ちょっとだった・・・のかな?
そして臨月までスリランカで過ごしたわけですが
妊婦としてスリランカで生活して
良かった点と悪かった点について
書いておこうと思いまして・・・。
今回は良い点についてまとめてみました。
スリランカで妊婦生活を送って良かった点
・なにもしなくていい
スリランカって妊婦さんは
10カ月間とっても大事にされるので
やりたくないことはしなくてよくなるし、
私は時間があれば寝てましたw
夫の実家に帰る時に
食べたいものがあれば言っておけば
用意してもらえちゃうし、
重いものは持たないようにって気遣われるし
無理はしないようにと本当に大事にされました。
当然3食スリランカ食になるわけですが、
私は普段から3食スリランカ食だったので
天国のようでww
こんな幸せならずっと妊娠していたい〜♪
と思ったくらいでした。
・バスの席は最優先で譲ってもらえる
お坊さんはバスの一番前の席を、
松葉杖をついている人、年配の人にも
サッと席を譲るスリランカ。
当然妊婦さんも最優先で譲ってもらえます。
スリランカのバスの場合、
日本のバスよりも揺れることから
バランスも取りづらく
転んだり、バスから落ちて
怪我をしてしまいそうであれば
本人も無理をせずに席を譲ってもらうのが
「自分の命は自分で守る」
観点からも鉄則。
譲ってくれようとする人に
悪いからと無理して断って
万が一転倒しようものなら
バスのコンダクターさんや乗客に
反対に「無理するからだ」
と怒鳴られちゃうこともあります。
もし妊娠していることに周りが気付かなければ
自分から席を譲ってもらえるよう伝えれば
もちろん大丈夫ですが、
私の場合、3カ月になる前に一度バスに乗ったら
お腹はほとんど大きくなっていなかったのに
近くにいた若い男性が
感動するくらい普通に気付いて
席を代わってくれました。
日本だと席を代わってくれる、くれない
譲ってもらえる、もらえないの議論を
時々見かけますが、
スリランカでは当然のように譲ってもらえますし、
妊婦さんは譲ってもらうのが権利です。
もちろん、スリランカでは太っている人が多いので
妊婦であることが分かりにくい場合もありますが、
そういう時のために妊婦さんの良く着る服があります。
ちょっと恥ずかしいかもしれませんがそれを着ていると
お腹が大きくなっていなくても
暗黙の了解で席を譲ってくれます。
・仕事中も周りが動いてくれるようになる。
妊娠するとすぐに気が付くスリランカの人たち。
私の場合、3ヶ月になるころには
周りの知り合い(男女とも)に気付かれて
おめでとう!といわれました。
対して同じ場所に同じようにいた
日本人の知り合いが気付いたのは
6ヶ月を過ぎた頃だったので
逆にちょっとびっくりしましたが
それだけスリランカの人たちは
周りの人たちの変化に敏感だった気がします。
そんなスリランカの人たち。
妊娠すると書類を取りにいったり、
問い合わせをしなくてはいけないような時に、
特に安定期に入るまでは
気遣って相手の方から持ってきてくれたりします。
日本だったら妊婦だって仕事は仕事!
やることはやってね!って言われそうですが
これまた普段はない福利厚生を受けているみたいで
うれしくなります。
・銀行などで最優先で受け付けしてもらえる。
妊婦の時って立ってるだけで
息が切れたりとかするんですよね。
すごく大変ってわけでもないけど
できれば座っていたい、みたいな。
なので、スリランカで行列になって順番待ちする
銀行の受付などは
どれだけ行列で並んでいても
一番最初に処理してもらえます。
これは暗黙の了解なので
知らずに行列の最後に並んでも
セキュリティーさんが気付けば
一番前に行くように案内してくれますし、
入金や出金の用紙が書けたら
並んでいるの無視で一直線にカウンターへ行って
用紙を出せば手続きしてもらえます。
時にはカウンターで
手続きしてもらっている人の処理を
後回しにしてすぐにやってくれちゃうことも。
スリランカの銀行の場合、
妊婦さんだけではなくて
怪我をしている人など立っているのが辛い人は
同じように列に並ばずに
すぐに手続きをしてもらうということが
普通のことになっています。
たくさん並んでいる時に行くと
ちょっとみんなに申し訳ない〜って気もしますが
セキュリティーさんもにこやかに案内してくれるし
全く知らない人たちも快く順番を譲ってくれるのが
社会全体で見守ってくれている感がして
うれしくなります。
・ボディチェックの機械はスルーさせてくれる
当然ですがボディチェックなど赤外線関係の機械も
こちらから言う前に通らないように指示してくれます。
私が臨月で日本帰国した時、
空港のボディチェックでは
普通に機械の脇を通るように指示されました。
その後の香港のトランジットでは
職員さんに通りたくないことを伝えたら
「え!?なに?通りたくないの!?」
どうもこちらから言わなければ配慮しないみたいな対応でしたが
スリランカでは職員さんのほうから先に気付いてくれました。
日本ではボディチェックをする場所なんて
普段あちこちにないですが、
スリランカはまだ場所によってはあったりするので
そういう時に妊婦本人よりも先に
指示を出してくれるのはうれしいことです。

・妊婦がやりたいと思ったことは叶えてあげなくてはいけないと思ってくれる。

シンハラ語にはドラドゥカって言葉があるんですが
それは主に妊娠中にやりたいと強く願う欲望のことを言います。
日本にはドラドゥカという考え方がないので
つわりのことと混同されやすいんですが、
例えばブッダを産んだマーヤー妃は妊娠中に
サルマルという花の咲く庭に行くドラドゥカがあったとか
その他にもスリランカの王妃がやりたくなったことを
王が何としてでも叶えようとしたという逸話も
あったりします。
そんなわけで、ドラドゥカは強くやりたいと思うこと、
欲望、願望ですが、そこまででなくても
「あ〜、○○やりたいな〜」
なんてつぶやくと周りは一生懸命
それを叶えようとしてくれます。
ある意味自分が無敵になった気がするんですが、
そんな目にこれまであったことがなかった私は
本当にびっくりしましたw
ちなみにドラドゥカというのはその願望の中でも
妊婦さんが強く思うもので、
「○○したいと思うんだけど、
これ、ドラドゥカみたい。」
なんて言うとみんな何とかその願望を叶えようと
必死になってくれちゃうすごい言葉です。
でも気軽に使っちゃうと
みんな本当に必死になってくれちゃうので
ある意味、要注意ですw
特にシンハラ語に詳しくなければ
びっくりされるのであまり使わない方がいいかも???
今回は良い点についてまとめてみましたが、
次は悪い点について、まとめてみようと思います。
「スマートチラシ」

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