スリランカで撮った写真を使う時に気をつけてほしいこと

今日も日本で里山生活ですが
秋になって生姜が収穫できたので
今晩は生姜の佃煮を作りながら

これまたずっと取り上げたかった
スリランカのことについて。
最近スリランカの認知度が
少しずつ上がってきて
旅行に行く人も徐々に増えてきて
嬉しい限りなんですが・・・
少し気になるのが
スリランカ旅行に行って
道端で出会った人や
市場で出会った人の写真、
スリランカらしい人々の写真を
FBやブログなどインターネットで
ちょくちょく見かけること。
スリランカの人たちは
「写真撮って良いですか?」
と尋ねると大抵の場合
「OK!」
と快く写真を撮らせてくれます。
観光地なんかだと普段見掛けない外国人を見て
「そのカメラで一緒に写真を撮ってくれ」
と私たちの持っているカメラで写真を撮ってもらって、
データが欲しいとも言わずににこやかに去っていくことも。
(こういう場合はたぶん「思い出」を作りたかった
ということなんですけどね。)
そういう街中や観光地で出会った人を撮った写真は
後で見てもとても素朴で
スリランカらしい写真だな〜って思います。
でもこういう写真こそ注意してもらいたいと思うことが。
スリランカの人たちは写真に対して
寛容である半面、
実はすごく敏感であったりもします。
「写真を撮ってもOK」と言うのは
「撮ること」がOKなのであって
それをインターネットなどで使用することも
OKと言っているわけではないということです。
余談ですが私はスリランカでずっと
1眼レフタイプのカメラを使っていたんですが
その大きなカメラ、趣味で持っていても
大学構内で構えると必ずと言っていいほど
近くにいる学生に声をかけられました。
「すみません、写真を撮影する時には
大学の許可が必要ですよ。」
別に個人的に撮る写真については
許可を撮る必要はないんですが
1眼レフの大きなカメラを見ると
=取材に来ているメディア関係の人
と思うようでその場に居合わせた
学生たちのプライベートが
どのように写り込んでしまっているか
分からないまま使われるかもしれないことに
一生徒ととして知らん顔をしていられないほどの
不安を感じてしまうようです。
特に私たちにはわからなくても
親に言わずに付き合っているカップルが
写り込んでいるかもしれないとか
そんな事情も含めて。[[pict:bomb2]]
大学でさえもそんな状態なので
特に旅行中や村を訪ねた時に撮った写真については
写真を撮った後「インターネットに使っていいか」
と聞くと話が良く理解できない場合も含めて
大抵の人が嫌がります。
自分達の知らない不特定多数の人たちが見るということは
自分がどこで何を言われることになるかわからないし、
特にそれが子供の写真なんかであれば
我が子にトラブルが降りかかる確率が高くなる
ということだからです。
スリランカでは様々なトラブルや恨みのはけ口としても
そうでなくても特に子供に危害が及ぶことって多いんです。
殺人でも誘拐でも性的ないたずら目的でも。
何気なく載せていた写真でも
写真に写っている人に危害を加えようと
思っている人からすれば
絶好の顔写真になってしまいます。
そして第3者に頼んで危害を加えるようなことは
日常的にどこでも起きてしまっていることなんです。
日本でも子供の写真をインターネットに載せる時には
楽しく見る人ばかりではなく悪いことを考える人もいるので
注意が必要という話は今やそこら中で見ますが
スリランカはインターネットだけでなく
現像した写真などを含めて
家族や親族以外に写真を持たれることに
不信感を持ちます。
トラブルは日本よりもずっと身近で
いつどこでも起こりうることだからです。
外国人が旅行の思い出に撮っていくと思っているから
黙っていてくれるだけの話で
もしこれが友達やあまり交流のないスリランカ人であれば
家の中の間取りがわかる写真を何枚も撮られれば
泥棒に入られるのではと心配になりますし、
家族の写真を何枚も撮られれば
家族に危害が及ぶのではと心配になります。
私たちには笑顔を向けてくれていても
心の中では「大丈夫だよね?」
と心配している気持ちがあることを
察していてあげて欲しいなと思います。
特に人口が2000万人程度のスリランカ。
2000万もいる
と言えばそうですが
2000万しかいないんですよね。
人一人を探そうと思ったら
ある程度の特徴と住んでいるおおよその場所が分かれば
意外と探し出せてしまったりします。
住んでいる場所は分からないよ!と思っても
スリランカは北海道の8割程度の小さな島。
どこかに標識や手がかりになる
看板なんかが写り込んでしまっていることもあります。
場所を特定するものが写っていなかったとしても
写真を撮った場所がその辺りでは主要なバス通りだった
というだけでも写真を見る人によっては撮った場所が
分かってしまうこともあります。
旅行に行った時に見かけた素朴なスリランカの人たち。
日本からははるか遠くてもそんなはるか遠くから
彼らの生活を万が一にでも脅かすことがないように
顔がはっきり写っているものなどは特に注意して
どうしても写真を載せたい時には日本と同じく
本人(子供の場合は両親)にどのような趣旨の
何に使おうと思っているのか
そういったことを説明するか
そのことをよく理解して協力してくれている人に
関わりのある人の写真を使うなどして
注意してあげて欲しいなと思います。
FBだから大丈夫と思っても
スリランカではFBは出会いと共に
トラブルの発生する場所としても
とても有名になっています。
掲載する場合には
「FBに載せてもいいですか?」
と念のために聞いておいてあげると良いでしょうね。
ちなみに私も実際にスリランカで生活していた時、
全く知らない人が私のことを知っていて
冷や汗をかいたことは多かったです。
外国人なので更に見つかり易いと言えばそうなんですが
どのくらい見つかり易いのかというのは
スリランカで生活する際の防犯を含めて
また別に書きたいと思います。
さて、ちょうど生姜の佃煮もできあがり。
今日はここまで。。。

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