スリランカの国立病院の話

退院しても1〜2週間は絶対安静だからね。と言われたため1週間は確実にもやしっ子のKeiko。
というわけで思い出のスリランカ国立病院プチネタ。
[[pict:tulip]]プチネタその1
スリランカの国立病院は基本的に患者さんは部屋から出てはいけない。

それは・・・どこかに行ってしまうといけないから。
人によっては病院が嫌だからとそのまま家に帰ってしまうこともあるらしい。
確かに病気や体調不良で病院に来たもののある程度回復してこれば、先生や看護婦さんがまだ退院はできないと言ったとしても帰りたくなる。
家にいるみたいにテレビはないし、ご飯はお店で買ってくるしかないし、楽しみもないし・・・。
ということでふと気づいたらいなかった。[[pict:piyo]][[pict:pika]]
そういうことは多々あるらしい。
[[pict:tulip]]プチネタその2
患者さんの付き添い人が患者を一人にして外に出るのは禁止

日本だとお見舞いに来てくれた人なんかを付き添いの人と一緒に病院の入り口まで見送って・・・ということがあると思う。
でもスリランカはそれは禁止。
患者さんが逃げてしまうように、時として付き添いをしている人も患者さんを置いて帰ってしまうことがあるらしい。
私が入院していたときにも付き添いの人がお見舞いに来てくれた人を見送りに患者さんを置いて出て行ったことがあった。
するとその後を看護婦さんが走る!
「必ず誰か患者さんについてもらえますか?みんな出て行くと時々そのまま帰ってしまうことがあるので患者さんを一人にしないようにしてください。」[[pict:exclamation]]
日本だったら容態が安定したら付き添いがいなくても看護婦さんに任せておけば大丈夫だけど、スリランカの国立病院は看護婦さん仕事があるので基本患者さんを見るのは付き添いの人。
どの人も必ず24時間付き添いが付くようになっていた。
じゃあ、一人暮らしで身寄りがなかったり家族が遠くにいて付き添いできなかったらどうするの?
そういうときのために病院には「付き添い人案内所」があるんですよ〜!
確かに看病疲れというのもあるし、付き添いの人にはイス一つしか用意されていない。
そのイスも背もたれのあるものであればラッキーだけどたいていは背もたれのない丸イス。
そんなので24時間付き添ってたら家族が大変。
そう思ったら病院入り口近くにある「付き添い人案内所」で一人紹介してもらって家の使用人を雇うように病院での付き添い人を雇う。
後で聞いたところによると私の病室にいた60人のうちおそらく半分近くは雇い付き添い人だったんじゃないかな〜?と田舎の家族が言っていた。
退院する日、外へ出ようとしたら付き添いの人が一人携帯電話で話をしていた。[[pict:mobile]]
「付き添っていましたが、先ほどお母さんが亡くなりました。」
その言葉を聞いてああ、この人の付いていた人は最期は家族ではなく、自分とは縁のない雇い付き添い人に看取られたのか。そう思った。
スリランカってどこでも、どんなときも家族を大事にする気持ちが強いと思っていたけど、そういう選択をする場合もあるんだな〜と改めて思った。
でも、看病疲れして看病する側が大変な思いをするよりはこういうシステムがあるというのも上手に使えば便利なのかもしれない。
特に私のようにただ付いているだけでやることがほとんどないような場合なんかには最適なのかも・・・。

タイトルとURLをコピーしました