スリランカの宗教とは?

ところでまだまだ理解が難しい大学院の今日の授業の中で、スリランカの演劇についての授業が面白かった。
「スリランカの演劇の誕生について」の研究を初めてやり遂げたのはサラッチャンドラという教授。
授業ではそのサラッチャンドラ教授の言葉を引用し、内容を理解しながら授業をするD先生はその理論が正しいと思うか、間違っている可能性もあると思うのか、という話。
理解はなかなか難しいけどそんな内容の授業の中で、私がおもしろいと思ったのは仏教についての話。
演劇というのは元々その人たちの信じる神様(宗教)に捧げるために行われるようになったのが始まりと見られており、スリランカももちろん例外ではなく宗教に対するお祭りやお祈りによって始まったと思われる。
でもそこで問題になるのは「ではスリランカの宗教とは何か?」ということ。
スリランカの宗教は現在でも7割が仏教といわれる。
これはどこでもよく聞く話。
だから国の宗教はと言われるとやはり仏教が歴史的に見ても中心をしめることになる。
でも宗教というのはその国、その国で受け入れ易い形に変えられた宗教であり、それはスリランカも例外ではなく、仏教は仏教でもスリランカにある仏教はその社会やルールによって作り変えられたスリランカ仏教である。
ということになる。
仏教が始まったのはインドといわれているけど、結果的にインドは仏教が衰退し、今、世界でも仏教が一番残っているのはスリランカといわれる。
でもその仏教もインド仏教ではなくスリランカ仏教であり、ベースは同じでも別物になっていて、だからこそそういった歴史的なことを考察をする場合、「スリランカの仏教は厳密に言うと原始的な仏教ではない」ということを忘れないようにしなくてはいけないということだった。
へ〜、なるほど。確かに。。。
その考えでいけばもちろん日本にあるのは日本仏教であり、日本に仏教を伝えた中国にある仏教は中国仏教。
確かに日本の仏教は日本人に受け入れ易い仏教の形態に変化しているし、だからこそスリランカの仏教との違いも出てくる。
国が違えば風習も生活習慣も違うからね。
私としてはこれまでもいろいろなところで
「どうして日本の仏教はそんなんなの?」
と質問をされることは多々あって、あまり深く考えず
「国が違うから」
とただ答えていたけど、なんとなく授業の本筋の話とは別に
そのしっかりした理由、理論やんわりと教えてもらった気がした。

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