スリランカの笑い話

スリランカにはときどき聞くピッスゥ カターワという話がある。
ピッスゥというのは(頭が)おかしい、変というような意味で、カターワが話。
ただ、このピッスウというのはスリランカでは日常的にも意外と頻繁に使われる言葉。
誰かが笑ってしまうような行動をしたり、意味のわからないことをすると「ピッスゥ!」と言われる。
もちろん使うときにはただの笑い話なのか、誰かを怒鳴っているときなのか、イントネーションや状況によって幅広い使われ方もする言葉。
今回のピッスゥ カターワというのは要するに笑い話という意味だけど、話になるときの多くはそういった人たちがいたという精神病院が舞台になる。
私はそんなピッスゥ カターワを聞くのが大好き。
そこにはシンプルだけど大人から子供までみんなが笑える楽しさがあると思う。
今回はそんなピッスゥ カターワの紹介。
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病院に入っていた患者がある日高いビルの屋上に登って飛び降りるぞ!と騒ぎ始めた。
警察も来て、みんなが止めようとしたところ
「俺を止められるのは大統領だけだ!大統領が止めろというならやらない!」
と屋上のふちに上がって今にも飛び降りてしまいそう。
一般の、しかも精神病院にいる人のために大統領が動くわけはなく、どうしようかと考えた警察は仕方なくそこにいた警察の一番偉い人に飛び降りるのを止めるように話してもらった。
警察の偉い人:「おまえ、そんなことは止めて降りて来い。」
患者:「俺を止められるのは大統領だけだ。ところでお前は誰だ?」
警察の偉い人:「私はここの警察の偉い人間だ。」
患者:「じゃあ、ダメだ。俺を止められるのは大統領だけだ。飛び降りてやる!」

いくら言っても言うことを聞かず患者がまさに飛び降りようとしたそのとき、同じ病院に入っている患者が1人出てきて話しかけた。
もう1人の患者:「お前、そんなことしてないで降りて来いよ。」
患者:「お前は誰だ?」
もう1人の患者:「俺は大統領だ。」
患者:「あ、お前が大統領か。大統領が言うなら仕方ない。飛び降りるのは止めよう。」

結局飛び降りようとした人は大統領、大統領と言いながら大統領がどんな人なのか知らなかったんだとさ。
おしまい[[pict:futaba]]
ピッスゥ カターワはたくさんあるので時間を見て少しずつ紹介していきたいと思います。
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