デング熱の話

スリランカ旅行をするときにガイドブックなんかによく書かれてる
「デング熱に注意」[[pict:exclamation]]
の文字。
確かにデング熱って怖い病気って聞く。
でもどんな病気かって私たちはよく知らない。

デング熱になったのは1年前だったけど、実際になってみてわかったこともたくさんあったし、私を含めて人はいかに体験しないと興味を持たないのかと実感。
その時に知ったこと、その後に聞いたことをまとめて書いておこうかなと最近ようやく思うようになった。
(行動が遅すぎてすんません。)
ま、今日はとにかくそんなデング熱の話です。
デング熱というのはが媒体になって発生する病気。
初期症状は風邪のようと言われるけど、咳、くしゃみの症状がなく、インフルエンザのような症状になると言われる。
体が異常にだるくなっていくんだけど、初期段階で気付けば病院で毎日点滴と朝晩の血液検査を受けて血液の何かの数値が通常値に戻ったら大丈夫。
(この辺り、医学的な辺りはよくわからないです。すみません。。。)
もし気づくのが遅れると死に至る場合ももちろんあるので、熱が2日、3日続いて体調が戻らないようなら早めに病院に行く方がいい。
お医者さんの間ではファーストステージ、セカンドステージと患者の症状によって呼ぶ段階があるらしい。
医学的な話はホントよくわからないので、
もっとよく知りたい場合はこちらをどうぞ。
デング熱について
おもしろそうなので・・・シンハラ語のサイト
私は読んでも当時自分の症状がどんな状態なのかまで気が回らなかったので
本当にこんな症状があったのかも正直よくわかりませんが[[pict:bomb2]]
スリランカの場合はデング熱というのはよく知られているので対処が早い。
これが日本の場合、デング熱がない国なので対処が遅れる可能性がある。
そのため、日本に帰国してからデング熱かな?と思ったら、東京にある渡航者医療センターへ行くことになる。
渡航者医療センターのウェブサイト
*日本から2008年にスリランカに来る時に、近所の病院でこのことについてアドバイスされたけど、同時に
「できるならスリランカで治療してもらった方が病気のある国のほうが対処が早いし薬も充実してるから詳しくはスリランカで聞くといいよ。」
とも言われました。
そう、それでデング熱。
スリランカ国内でデング熱になった場合、基本的に
国立病院に行くのがいい
とされる。
スリランカに滞在している日本人の人たちは、お金がかかってもきれいな私立病院に入りたがる。
でも、デング熱の場合は
そこにリスクがあることも覚えておくといいかも。
国立病院は確かに設備はないし、プライベートな空間もない。
デング熱になった場合、1週間ほどの間一部屋に何十人といる病室で、下手したらカーテンの仕切りも一人一つないような状態で用を足すのもベッドで行わなくてはいけなくなる。
(ベッドから降りて歩く体力も病気の回復に回すため。)
それは確かに大変だけど、国立病院の利点は薬についての不安がないこと。
いろいろなところでも書かれている通り、スリランカの国立病院は基本的に治療は無料で受けられる。
そのため、薬の期限が切れてしまったものは使えないものとして捨てるし、その辺りはしっかり管理されてる。
これが私立病院になった場合、そもそもそれ自体が商売であり期限が切れてしまった薬も病院の売り上げを重視するためコッソリ使ってしまうことがある。
でも患者には期限を確認するようなチャンスがないため、使われている薬の期限が切れていてもわからない。
そのため、それが原因で亡くなるデング熱患者もいるという。
だからどうしても設備が必要なら私立で。
でも薬の安全性を取るなら国立で。

これはスリランカの人たちなら普通に知っていることで、
病院の先生も患者も当然のように
国立の病院に入ることを選ぶ。
特にデング熱は国が認める大きな問題でもあるし、私立の病院はむしろ何かがあった場合の病院側のリスクが大きいため病院側としても受け入れを嫌がる。
だから通常のスリランカ人のデング熱患者の場合、私立病院に行くことは勧めない。
薬についての信用度が低いし、病院も嫌がることがわかっているから。
医者は絶対に私立を進めることはないけど、国立病院に入るのが絶対に嫌、もしくは無理!という患者の場合(外国人は特に)のみ私立の病院に入ることになる。
ちなみに国立病院は嫌だと私立の病院に入っても患者の状態が回復に向かわず、これはまずいとなると私立病院から国立病院に移される。
特に重症な患者はスリランカ国内にはデング熱の専門病院というのがあるので最終的にそこに移されて様子を見ることになる。
私の友人も一人、その専門病院に移されて治療を受けて元気になったけど、後でドクターに
「正直あなたはもうダメだと思ったよ。」
と言われたらしい。
スリランカ滞在をしている人は非常時には私立のきれいな病院があるから
お金がかかってもそこへ!
と安心しているかもしれないけど、デング熱の場合はこんな事情もあるので・・・
やっぱりデング熱を含め病気にはならないほうがいいでしょうね。
デング熱についての話はちょっと長くなるので今日はココまで。
次は「デングの発生する原因」について書こうと思います。

タイトルとURLをコピーしました