押し売り?

今日、授業を終えて歩いていたら学生が道路に立って何かしてる。。。
大学構内でも私がシンハラ語を話せるというのは特に文学部では知っている子も多いらしく、今日も最初からシンハラ語。
「メェー、アペェー ヤールウェックゲ。
(これ、オレ達の 友達の)
アネェ〜 ポディ ウダウワックデンナ。
(悪いんだけど、ちょっと 手伝って欲しいんだ)」

と渡されたのはいろいろな柄のしおり。
1枚Rs10で販売して売り上げた収益で友人を手伝おうということ。
手伝うって何が?って思っちゃうけど、これもけっこう学内では知られた話らしく、一緒にいた友達が
「あ〜、目が見えない学生がいるっていう、あの子の治療代ね。。。」
これでどれだけの収益になるのかわからないけど、10人ほどいた学生の手にはそれぞれけっこうな枚数のしおりがあった。
1枚買おうと思ってRs20渡したらRs10ルピーのおつりの代わりにもう一枚持って行って。って2枚買ったってことですか。

1枚Rs10のしおり2枚。
治療したい子に関係するように「目」「見る」「見える」言葉をキーワードにした詩が書いてあった。

更に歩いていくと今度はまた違う団体が何か売ってる。。。
今度は大学の名前の入ったボールペンRs20。
こっちはウダウワック(手伝い)じゃなくて単なる学部の資金集め。
D.O.Aって・・・省略してカッコ良さげに書いてあるけど、デパートメント オブ アカウント って会計学部の資金集めでした。
ボールペンは普段1本Rs10から売ってるから高いのは高いけど、こっちもま、大学の名前が入ってるしと1本購入。

ノック式の青のボールペン。
私は黒のほうが使いやすいと思ったけど青しかなかった。

学部で行うパーティーとか旅行とかそういったみんなで何かを行う際の資金になると思うんだけど、時々こういったことをして小金稼ぎをする。
好きな子だけってわけではなくて、意外とノルマもあったりするらしく、販売している子が売る前にお金を取られて半分強制で渡され、道や友人づてに売っていくこともあるみたい。
こういう時って日本だったら本当に欲しいものでなければ手を出さないし、売るほうも欲しくなるものを売ろうとする。
でもスリランカだと今回のしおりだって欲しいかどうかは別として協力するためにとお金を出す。
そのお金は確かにRs10だけど、Rs10って日本円で言ったら100円ほどの価値を持つ事だってある。
Rs10あったら隣町のキリバトゥゴダまでのバスの運賃だって払えちゃうお金。
大学の近くでなら両面コピーだって安いところで1枚Rs2だし、色々なことができるそれなりの価値を持ったお金。
スリランカは日本よりも貧しいと言われるけど、そういったお金を意外と気にせずこういった手伝いのために渡す。
物価は日本よりも安いけど、収入も低い。
お財布の中にあといくらあるのかはたぶんみんな私なんかよりももっと細かくRs1単位で知っていて、
次に帰省するときまであと何日あるのか、お金はいくらいるのかと計算しながら生活しているのを見ると苦しいこともあるはずだけど、こういう時には気前良く出すのを見ると不思議だな〜と思う。
意外とみんな金は天下の回り物だと思ってたりする・・・のかも??

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