菊の畑

生活

お世話になっているご近所さん。
長年菊を作っていたけど今年でおしまい。歳も取ったし菊農家も引退するそうです。
今年で最後になるから、写真を撮って欲しい。そう言われて菊の畑の写真を撮ってきました。

2人目の息子が生まれるまでは娘と散歩がてら遊びに行かせてもらったりしていたんですけど、子供2人になるとあっちこっち走り回るし、隣は川だし、なかなかいけなくなってましたがこれで収穫が終わった畑。
まだまだたくさん菊が咲いてます。
というよりも出荷するときの菊はまだ蕾の状態なんですけどね。

菊の出荷の時期には日が長い夏の時期なのに朝も暗い時間から起きて深夜まで電気がついているのを見かけたりもしました。
特に今年は雨が多かったので、濡れてしまった場合は乾燥させてから出荷しないといけなかったりもして余計に手間がかかってしまっていたり。

そんな大変な思いをしながら作られて出荷されていった菊たち。
今年のコロナでは菊が売れるのかと心配してました。

でもこれでやっと今年の仕事はおしまい。そして畑も今年でおしまい。
20年菊農家をやったそうですが、本当にお疲れ様でした。
畑に入らせてもらって写真を撮ったんですが、いろんな生き物がいましたよ。

こうした生き物に囲まれて仕事をするっていうのは、心が穏やかになるだろうし、それに加えてあたりに漂ってる菊の香り。
菊だけではなく他の植物も育てるのが上手なことを見ても草花が好きなんだなぁってつくづく思います。

小さい頃から学校で「しっかり勉強して、いい大学に入って、いい会社に入りなさい」そんな感じの言葉を聞きながら大きくなった私にとって、「いい会社」っていうのはビルのオフィスのイメージだったけど、こんな風に生き物がたくさんいる場所で季節を感じながら仕事をする人生っていうのはオフィスで働くよりも心は豊かで優しくいられるのかもしれない。
そんな風に思いました。

菊を切り取る前に畑の杭もみんな抜かれてその周りには赤い彼岸花。
元々田んぼ数枚のうち1枚を菊の畑にするってことで転作しながら使われているし、昨年まではここも田んぼだった場所なので、来年からはまた田んぼに戻すそうです。

今年で菊はおしまいかぁ〜って感慨深くなってたのに、畑に行ったら菊を切りながら株を集めているご近所さん。
菊農家はおしまいだけど、菊の苗は少しずつ取っておいて来年も育てるんですって。
来年から何もないっていうのは流石に寂しいですもんね。
でも本当に花が好きなんだなぁって思ったのでした。

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