シンハラ文字の進化

試験は終わったけど、大学院の授業の中で勉強したことを少し。
スリランカに旅行に来てシンハラ語を最初に見たときにたいてい思うのは
「ぐるぐるだな〜」[[EE:AE4F0]]
ということじゃないかと思う。
私も最初にそう思ったところから興味が湧いて今に至るけど最初に見たときのシンハラ語への印象は強烈だった。
日本語は縦、横の直線が多いのに対してシンハラ語は書き順も下から上に上がったり意外な動きをするからそれでもびっくりするけど、それ以上に文字の形にびっくりした。
なんでシンハラ語ってこんなにぐるぐる巻いてるわけ[[pict:eq]]
そう思ったことがある人も多いハズ。
シンハラ語がぐるぐる回っている理由はプスコラに文字を書いていたからと言われる。
プスコラというのはパルミラヤシの葉を使ってそこに文字を書いて作られた昔スリランカで紙の代わりに使われていたもの。
どんなのかというとこんな感じの。[[pict:down]][[pict:down]][[pict:down]]


これは本物のプスコラではないけどおみやげ物屋さんでよく売られてるプスコラ風に作られたもの。
短いガーター(お経)が書かれてます。

このプスコラには直線の文字は書きにくい。
という理由で丸みを帯びた文字の型になったという話は大学院前のサティフィケートコースの時に聞いていた。
2010年11月17日参照。懐かしいな〜)
そしていざ書いてみると次に出てくる疑問はどうして書き始めが黒い丸い点になってるの?
疑問に思わなかったとしても最初小さな丸を書いてから書き始める文字が多いんだ〜と思ったことはあるんじゃないかな〜?

この黒い丸い点はどこから来ているのか[[pict:question2]]という話が大学院の授業の中であった。
シンハラ語のルーツはパーリ語、サンスクリット語、タミル語と言われる。
パーリ語は文字がないためサンスクリット語とタミル語が文字のルーツとして考えられているんだけど、現在も残っているサンスクリット文字とタミル文字の上の横棒、これがシンハラ語では丸い点になったと言われているらしい。

サンスクリット語
ほとんどの文字の上に横棒があります。


こっちはタミル語
やっぱり横に走る線が印象的。

実際にシンハラ文字の歴史の中でも一時期この上の横棒が書かれていたことがあったらしいんだけどすぐに黒い丸になったのだという。
確か文字の変遷が書かれた本が家のどこかに・・・と探してみたらあった、あった!!

気になった時に購入しておいたものとか意外と最近役に立ってくれます。
う〜ん・・・ホントだ!6世紀ごろの文字には上に線がある文字がいくつかあるね。
これが進化して丸い黒い点になったと・・・。

画像が小さくて見にくいと思いますが黄色い枠内の文字には上に横棒がある文字がいくつかあります。
進化っていうと動物や人間の体系、骨格を思い出すけど文字にももちろん進化はあるわけで・・・。日本語の進化には正直あまり興味が出なかったけどシンハラ語の進化には興味津々[[pict:kirakira2]]
日本語ごめんなさい!のKeikoでした。

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