すごい絵本

先日まとめ買いした絵本。2013年7月5日参照
紹介が進んでいなかったのでこの辺りでちょっと紹介を。
先日本屋さんにはまだまだいっぱい売れ残っていた本だったんだけど、家に帰って見てこれは!!と思ったのがこの2冊。

見た目もそのまま1巻、2巻と続いてます。
どうもこれは3巻までは少なくともあるみたいなんだけど売れ残っていたのは1巻と2巻のみ。
3巻は見つけられませんでした。
この本、すごいのが文字を読むこと、理解することを始める子供が読み始めるための本。
でもこれは私が以前こんな本があったらいいな〜と思っていたことを実現しているすごい本[[pict:kirakira2]]でもある。
この本が最初に作られたのは1952年。
私が買った1巻は1962年に第4版で売られたもので1ルピーって書いてある。
(2巻はその辺何も書いてないのでわからないけど・・・)
さて、それで何がすごいって・・・
まずページを開くとこんなん。

スリランカちっくな絵ですがかわいいかどうかは見るところが違いますよ。
ここにはシンハラ語で「スニル」と書いてあります。
そして次のページをめくると・・・

「コー スニル?
スニル」

右のページには
「スニル
コー スニル?」

更に次のページをめくると・・・

「ラマニー
ラマニー、ラマニー
コー ラマニー?」

右のページに行くと
「エナワー、アンマー
エナワー」

これってどういうことかわかりますか[[pict:question2]]
絵と合わせてみればわかるんですが、この本は最初は一つの単語「スニル(男の子の名前)」を読むことから始まります。
スニルと読めたら次のページに行くとスニルがかくれんぼしてしまうので、またそのスニルを探すために名前が繰り返し出て来てそこに新しい言葉「コー(コヘダ?(どこ?)の話し言葉)」が増えます。
更に次のページへ行くと「ラマニー(スニルを探していた女の子の名前)」が増え、更に次にはお母さんがラマニーを呼び始めるため「エナワー アンマー((今)行くわ お母さん」で2単語が増えます。
そう、この本は
読み進めることによって徐々に単語が増えていく本[[pict:exclamation2]]
読むことができるようになったらその言葉を繰り返し見ながら一つずつ単語を増やしていくことができる[[pict:exclamation2]]

こういうの、シンハラ語を勉強始めたころ
「あるといいな〜」
と何度も思った。
こんなところにあった〜[[pict:atari]]
という感動と、
やっぱりこういうのがあったらいいと思ったのは私だけじゃなかったんだ[[pict:kirakira]]
と再確認できた本。
更に感動なのは最初に書いたとおりこの本は1952年に作られてる。
戦後の間もないころ私と同じ思いで実際に子供のために作った人がいたということにまた元気をもらった[[pict:futaba]]
私が考えることってやっぱり先人がいてこうして実際に本を作っている人がいるんだとわかることが私の元気[[pict:sun]]にもなる。
私が思っていることはたった一人で考えていたことじゃなかったんだな[[pict:tulip]]って。
でも私にはまだここまでのアイデアはなかったからそう言った意味で本当に尊敬[[pict:kirakira2]]する。
言葉を一つずつ増やし、子供たちがわからない言葉を理解するための言葉に合った絵を描くという作業は考えるよりもずっとずっと難しいし大変な作業。
それをもう50年も前にやり遂げた人たちがいた。
こういう時、スリランカの教育者ってすごいなと感じる。
戦後日本は敗戦国となり、大変だった時期だけどスリランカではこういった教育のための本を作る人たちがいたんだな〜とこれまた歴史も感じる。
更にびっくりなのはこの本、最後のページにこんな一覧が。

これが私も一番びっくりしたんだけど、ここには新しい言葉がどのページで最初に出てきたのかがわかるようになってる。
そしてその単語の後ろには数字が。
その数字はこの本の中で何度その言葉が使われたのかの回数が書かれてる。
これはすごい[[pict:kirakira2]]本当に[[pict:atari]]
あんまりすごい、すごい言っても「やっぱKeikoっておかしい!」と思われちゃうといけないので褒めるのはこの辺りまでで[[pict:ham]][[pict:ase2]]
でも私はこの本を見て本当に鳥肌が立ったんですよ。涙が出そうなくらい。(笑)
出版時1ルピーの本だったのに。(当時の物価での価値なので買ったのはもちろん1ルピーじゃなかったですけどね)
これも私の大切な本の仲間入りとなりました[[pict:symbol7]]

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