バイオガス

スリランカの生活の中でも牛の恵みを得ているものは本当にたくさんある。
飲み物としてはミルク
力仕事では牛車を引くこと
水牛だったら田んぼの土を耕したりする力仕事
休耕田や空き地の雑草を食べてもらうのも牛の仕事。
そして牛の糞もスリランカの生活の中では本当に欠かせない。
台所のかまどには牛の糞が使ってあるし、
床が土でできている家もそう。
マェティゲダラという言葉があるけど、それも牛の糞を固めて作った土壁の家のことで今では貧しい家の代名詞みたいに使われているけど、土壁でできているからとても涼しくてすごしやすいと聞く。
日本の「蔵」みたいな感じなんでしょうね。
先日紹介したクッラも必ず牛の糞を塗って乾かしてから使う。

ちょうど牛の糞を塗って乾かしているクッラの写真があったので・・・。
しっかり乾いてから先日動画のあったお米のモミを取り除くために使います。

意外なところでは犬のノミを落とすためにも手短なものとして使われる。
お寺でよく使われているお香の芯にも牛の糞が使われていることがある。
そんな牛がいれば様々な恵みが得られる中で田舎の家では壊れて使えなくなっていたバイオガスの修理をすることになった。
どうして急に?と思うけど、これも先日買ったガェスリパが原因。
このガェスリパってとっても便利なんだけど、
[[pict:q]]ガスが無くなったら買って来ないといけないんだよね??
[[pict:a]]当然なんだけど、使っていくにつれてガスは減っていくわけだから
無くなったら買って来ないといけないですよ。
[[pict:q]]でも、買って来るのってどこで???
[[pict:a]]それはお店で。
[[pict:q]]お店ってどこにあるの??
[[pict:a]]この近くの村にはないからちょっと遠い大通りにあるお店まで。(たぶん5kmほどある)
・・・歩いていけるところじゃないし、それって
すごく面倒くさいね。
と考え、思ったのが
[[pict:light]]だったらウチにあるバイオガスを修理して使えばガス買って来なくてもいいんじゃない??

とまあこんな思考が働いたわけで修理をすることに。
無駄にガェスリパを買ってきたみたいに見えるけど、この家ではバイオガスが便利だということを知るためにも必要な過程だったわけです(きっと。)
ところで・・・
バイオガスが壊れたってどうしてかというと、
タンクから出ているガスのチューブに牛が足を引っ掛け、力任せに引っこ抜いてしまったかららしい。
今後は牛がチューブを引き抜かないように
[[pict:down]]こんな風にタンクの周りには木の棒を立てて・・・

手前の丸い枠ではなくてその先に見えるのがガスが発生しているタンク
万全の態勢で修理をしました[[pict:sun]]
もちろん
数年前まで使っていたものだし、まだ中にはガスも残ってる。
初めて使い始めるほどガスが溜まるまで時間はかからないし、
たぶん数日で使えるようになると思うよ。[[pict:good]]
ということでもう少ししたらこの家、またバイオガスが使えるようになるんだって![[EE:AE46F]]
ちなみにこの家ではバイオガスとは言わず、ブブーガスと言ったりもする。
ブブーはこの家の古株の牛の名前で、この家に最初に来た牛ラッティの子供だけど、この家の牛の中のリーダー的存在。
ちょっと怒りやすいため他に貸し出すこともできなくて必ずこの家にいる牛。

体も大きくてケンカは必ず受けて立ちます!
[[pict:exclamation]]要注意牛

だから他の牛の糞を入れることはあってもブブーの糞が一番のメインとなるため、この家では「ブブーガス」と呼ばれる。
火をつけるとそれはやっぱりほのかに香るブブーガス。
またあのにおいを嗅ぎながらお湯を温めることができるようになるのね[[pict:fire]]
使えるようになるのが今から楽しみ[[pict:symbol7]]

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