会話と文字

シンハラ語をもっと知ってみたい方へのメルマガ配信をしているわけですが、
その中で感じる事、考えることっていっぱいあります。
今日はそんなよくある質問についての話。

「会話をしたいけれど文字を学ぶ必要はありますか?」

この質問ってホント多いです。
確かにシンハラ文字を覚えるのって本当に難しい。
アルファベットとも違うし、ぐるぐる巻いてるし、何がどうなってるやら・・・
そして覚えようとするとそれだけで話が全く進まない。
文字をやっていたらいつ会話まで行けるのかわからない。
だからこそ文字を飛ばして会話をしたい。
文字を覚えずに会話をするほうが楽じゃないのかな?
そう考えるのは当然のこと。
でも・・・
私はそれでも文字を覚えることをオススメしてます。
それはゆっくり自分の周りの事を考えれば分かるんですよ。
私たちが英語を学ぶ時、一番最初にするのは文字を覚える事。
これは26文字だから簡単。
それに小さいころから目にしているから簡単。
理由はいろいろあるけどじゃあ、逆に英会話が勉強したいと思った時、
その26文字のアルファベットを使わないで学ぶことができるんだろうか?
ディス イズ ア ペン
とかすべての単語をカタカナで書いてまったくアルファベットを使わないで覚える・・・
できるかもしれないけど、やっぱりこういうのは
This is a pen.
と書いたほうが視覚的にもわかり易い・・・
どんな簡単な本でもカタカナ表記と一緒に
アルファベットでも書いてあるんじゃないかと思います。
でもアルファベットは数も少ないし簡単だから・・・
シンハラ文字とは違うし。
そう思うかもしれない。
文字を覚えるのが難しいのは日本語も一緒です。
外国の人たちに私たちが日本語を教える時、ひらがな、カタカナを
まったく覚えずに会話だけを教える事はできるのか?
もちろん日本には日本語が全く分からずに生活している外国人の方たちもいると思います。
でも日本語を学ぶ本には必ずどこかの時点から
日本の文字が出て来るようになってます。
そして基本的に日本語のプロではない素人の私たちが日本語を教える時、
すぐに文字の壁にぶつかります。
話す時にはオトーサン(お父さん)って聞こえるのに
オトウサンだよって訂正されるのはなぜ?
オーサマ(王様)は3文字の言葉じゃないの?
osaka(大阪)はオサカじゃないのはなぜ?

それは独特な日本語の文字の使い方と発音が繋がっているから。
日本語が話せる人でも会話の中で文字が違っている時、
「日本語でこう書くから発音はこう。」
そう話をするとすぐに理解できるのはそれだけ視覚的にも
心にも残るからだと思う。
文字を知らないで生活するという事はある意味目をつぶって会話するのと同じ。
頭の中でだけ発音を覚えるって大変。
誰かと会話をする時、目をつぶって会話をしてみてください。
どうも会話が記憶に残りにくいんですよね。
そして重要な事を覚えておく時には必ずメモを取るってこともします。
人間が文字を使うのは物事を伝えやすく、視覚的にも覚えやすくするため。
要するに生活をよりし易くするためっていう意味もあるんじゃないかと思うんですよ。
じゃ、書けばいいならカタカナで書いてもいいじゃない?
確かに。でもそれは正しい発音にはつながっていかないんです。
だからこそより正しい発音を知るためにも難しくても文字も一緒に覚えることをオススメするってわけです。
スリランカには
「文字は教えないでスピーキングだけを教えますよ。」
そういう人もいます。
でもそれはどこかで必ずつまずくし、その教室の一番の問題は先生がいない時間、生徒は話すことも、シンハラ語について知ることも全くできなくなるということ。
私が
「シンハラ語を学びたいと思うなら文字を覚えてください」
というのは文字がわかれば身の回りにあるものを使って、
自分で自分のシンハラ語能力を上げていくことができるから。
多少なりと文字がわかれば自分の周りやインターネット上にあるシンハラ文字を見分けて遊ぶこともできます。
合っているかはわからなくても読んでみる事ができます。
そしてそれを教室で先生に質問してみる事もできます。
この自主勉強の部分がとても大事なんです。
私が大切だと思っているのは何かの言語を学ぶ場合、授業時間ではなく、そうでない時間にどれだけそれを思い出し、1人で考える事ができるか。
その時間が多ければより色々な事を考え、上達していくことができるんじゃないかと思います。
だから私がシンハラ語を通じて伝えていきたいと思っているのは1人でも続けていける勉強方法。
全部の文字を覚えようなんてしなくていいんですよ。
まずは自分の名前だけでもいいんです。
必要な文字を必要な時に必要な物から覚えていけば最後にはたくさんの文字を覚えることができる。
ただ片言で一時だけの出会いとコミュニケーションを楽しむのであれば文字がなくてもいいのかもしれない。
でもシンハラ語を学びたいと思うなら文字も一緒に覚えていることがその後の伸び率が絶対に変わってくる。
そう思うんです。
だから・・・
シンハラ語に興味を持って、学んでみたいと思ったら何でもいいです。
まずは名前から、それとも気に入った文字から、最初から1つずつ覚えなくていいので気になった文字から順番に少しずつ覚えてみてくださいね。
とまあ、こんな感じにマニアックなシンハラ語についての話をしています。
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よろしくお願いします。

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