市販のカリーパウダーと手作りカリーパウダー

日本で料理

日本に行ったら
スリランカ料理なんて作らないからね!
そんなことを言いながら
スリランカから日本の里山移住をしたわけですが
結局スリランカ料理を作ることになってます。
そんな中で、今でも愛用しているのが
自作のカリーパウダー!

そろそろ残りが少なくなってきたのでまた作りました。
スリランカにいた時にはまさに3食カレーだったので
1回に250gずつくらいは作っていたんですが
日本に来てからはさすがに回数が減っているので
100gほど作れば2カ月くらいは持つようになってます。
ところで、このカリーパウダー。
もちろんスリランカのスーパーでも
「トゥナパハ」って書かれて売られてるんですけど、
お店で売られているのと自作のものとって
やっぱり自分で作って食べてみると違います。
どちらも善し悪しがあるので
興味のある方、必要かも?って思う方には
一度自作してみることをおススメします!
まずは市販のトゥナパハ。
ローストされていないもの(ノベェダプ トゥナパハ)と

ローストされているもの(ベェダプ トゥナパハ)があります。

よく知られているように
ノベェダプは主に野菜用、ベェダプは主に肉、魚用に使われます。
ちなみにベェダプとかノベェダプは
ベェダナワー(炒める)っていう言葉に
「プ」って完了形が付いていて
ベェダプは「炒められた」という意味。
「ノ」が付いているのは否定なので
ノベェダプは「炒められていない」という意味になりますね。
で、私もスリランカで毎日料理をするようになったころには
この市販のトゥナパハを2種類用意して使っていたわけですが
市販のトゥナパハの利点は簡単においしい料理ができること。
日本のカレーパウダーほどの旨味は出ないかもしれないけど
カラピンチャとかスドゥルーヌ(にんにく)とかも
混ぜてあったりするので
万が一食材が切れていて手元になかったとしても
意外とカリーになったりします。
難点は毎日料理する場合、味に飽きること。
スリランカで3食カリーを作っていたある日、
カリーパウダーを自作している知り合いの家に
遊びに行ったところそのことを言われたんです。
「毎日毎日市販のカリーパウダーを使ってると
3食のカレーの味がどうしても一緒になってきて
味に飽きてしまうからウチでは面倒でも自作するのよ。」
って。
ああ、そうか〜!!
なんとなく、食べたいときと食べたくない時の
山があるのはそれだったのか!!
って私もすごく腹落ちしました。
日本でも調味料と言えば
砂糖、塩、酢、醤油、味噌、酒、みりん・・・
それぞれをそれぞれの分量で
その都度合わせて使うわけで、
麺つゆとかだしの素とか
簡単に使える!みたいなものを調味料代わりに
ずっと使い続ければ味に飽きちゃう。
それと同じことがトゥナパハでも
起こってたんだな〜と実感して
それから自作のトゥナパハに変えました。
しかもトゥナ(3)パハ(5)で
合わせるスパイスは8つかと思いきや、
我が家の場合は2つだけ!!
コッタマッリ(コリアンダー)と
スードゥル(クミンシード)のみです。
本当はこの最低限のトゥナパハには
マハドゥル(フェンネルシード)も入れるんだけど
マハドゥルを入れると甘みが出るということでパス。
最低限のものだけを粉にしているので
万が一カビてしまったりしても
心理的なダメージは少ない。😅
日本だと二十何種類のスパイスが入ってる!
とかたくさんのスパイスが入っているのが
手間もかかってておいしいみたいに思われることもあるけど、
毎日作る場合はそのスパイスの多さが
仇になることも。
だって、料理によっては入れたくないスパイスも
すでに入っちゃってるし
これは多めに、これは少なめに・・・
って調節もしにくいですからね。
*スリランカでは何種類ものスパイスを入れて
自作してる家ももちろんあって、
家によってはトゥナパハにミリス(唐辛子)も
一緒にしている場合もあるので
そういう場合にはもう辛くないカリーは
作れない状態になってるってこともあります。
日本で手に入りにくかったり、
それぞれを別に買って合わせる手間を考えると
時々料理する程度であれば
たくさんスパイスが混ざっちゃってるほうが便利でいいけれど、
毎日のように作るのであれば
最低限のスパイスだけを混ぜたトゥナパハで
ちょっと面倒だけど必要なスパイスをその都度
自分の好みに合わせて入れて作るほうが
それぞれの料理にしっかりと
味の差が出る気がします。
最初は本当〜??って思うかもですけど、
やってみると「あれ?これだけでも意外と・・・」
ってなるので興味のある方はぜひやってみてください!
ちなみにコッタマッリ、スードゥルの2種類でも、
コッタマッリ、スードゥル、マハドゥルの3種類でも
コッタマッリが8割と覚えておけば大丈夫。
残りの2割にスードゥルのみか
スードゥル>マハドゥルの割合で混ぜて
ミルとかグラインダーで粉にすれば出来上がり。
とはいえ我が家の場合、
ノベェダプは自作ですが、
市販のベェダプも置いてあります。
カリーを作る時には気分によって
使ったり使わなかったりなんですが、
市販のカリーパウダーがあると
目玉焼きとか作る時にちょっと振りかけるだけで
いつもとはちょっと違った
スパイシーな目玉焼きになるのでw
普段は塩コショウだけで作るんですが
今日はライス&カリーに目玉焼きつけよう。
とか思った時に市販のカリーパウダーをかけると
これまたおいしいんですよね。
そんなちょっとした時に使いたくなることもあるので
そういう時のために市販のものも
残しておくようにしてます。
ちなみに、
確かに飽きるのはわかるけど、
自作するところまではちょっと・・・
と思ったら市販のトゥナパハを
販売している会社を変えるだけでも
たぶん多少は味が変わります。
各会社によってスパイスの分量は
多少違っていたりもするので。
いつも同じ会社の同じトゥナパハを
使い続けている場合は
時々は会社を変えてみるのもいいかもしれませんね。

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