シンハラ語という言葉

スリランカはその歴史上、ヨーロッパから来た外来語があるということは知っていた。
でも、シンハラ語の授業を受けているとそんな外来語よりもタミル語から来ている言葉もとても多いことを知った。
もちろんサンスクリット語から来ているものもあるからシンハラ語というのはサンスクリット語、タミル語、ポルトガル語、オランダ語、英語に独自のシンハラ語が混ざり合って今のシンハラ語が出来上がっているということ。
今は元はどこの国の言葉ということもなかなか全部はいえないんだと思うんだけど、先生たちは知っている限り教えてくれる。
そしてそのたびに飽きもせず私は感動[[pict:kirakira]][[pict:piyo]]する。
そんなシンハラ語。
いろいろな国の言葉が混ざっているからこそ今はひとつの単語の中に2つの国の言葉が入っているよりも統一された言葉を選んだほうがきれいといわれる。
日本語でたとえれば・・・
「チェックする」は英語と日本語がくっついた言葉だけど、「確認する」にすれば日本語だけの言葉になる。
というわけで「チェックする」よりも「確認する」のほうが場合によってはいいかな?
みたいな感じ。
もちろん普段はみんな使っているのでどっちでもいいし、その歴史の流れの中でシンハラ語の言葉はもう使われなくなっている場合もあるけど、正式な文書になればなるほどわかる範囲で同じ言葉同士になるようにする、というのは日本語だって同じだと思う。
ただ、使われている言葉にシンハラ語以外の言葉が入っているのかは私もまだなかなかわからない。
サンスクリット語であればサンスクリット語から来た文字を使ったりするので、がんばればかろうじて判別は可能になるかもしれないけど、ポルトガル、オランダなどの発音が混じっていても正直私にはまだ良くわからない。
そんな中でも簡単なシンハラ語ネタをひとつ。
スリランカには「ワーピ」と名前の付いた湖が時々あるけど、このワーピとはという意味。現在はウェワが湖だけど、このウェワはインドからの侵略を受けた際、その王様がウェワを使ったためにその後湖をウェワと呼ぶようになった。
それが2000年経った現代のシンハラ語ではウェワが普通に使われている。
また、アヌラーダプラには「バサワックラマ」という湖がある。
この湖の名前には「湖」という言葉が付いていないのかというと、この名前もタミル語の「フラム」「フラマ」という「湖」の意味を持つ言葉がついている。
というわけで総合して考えると・・・
言葉の最後に
ワーピ、ウェワ、フラム、フラマ、そういった言葉が付いていれば湖のことを言っている可能性があるというわけ。
実際にスリランカのいろいろな湖の名前を地図で探してみるのもおもしろいですよ。
*英語表記の地図では湖が「Lake」と英語にされている場合があります。
シンハラ語という言葉はスリランカの歴史の中でいろいろな言葉とふれあい、インドから来た王様や海外からの支配を受けたりしながら今まで来ているけど、2000年以上前、そのインドから来た王様でも他の民族を弾圧せず、みんなが共生できるように統治をした王様もいる。
その痕跡が今も言葉の中に残っているスリランカ。
言葉を学ぶことによって、歴史を知って、また新たな言葉に出会う。
それがとても楽しい[[pict:piyo]][[pict:symbol4]]

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