筆入れ

同僚のMちゃんが2日ほど前に筆入れを買ってきた。
以前使っていたのがとても気に入ってはいたんだけど、あまりに汚れてしまったので
新しいのを買わなくちゃ!
と言って購入してきたもの。
でも2日使っただけでチャックの部分が壊れて[[pict:explosion]]しまった。
そういうトラブルが起こったとき、たいていみんな私のところに持ってくる。
私なら何とかできるかも・・・?と思うのか、そうでなくても壊れたことを訴えたいのか・・・。
2日間だけで壊れたとなればお店で交換できるんじゃない?と話し合ったけど、購入したときのレシートもそんなことは起こらないと思って捨ててしまった交換できないという。
Keiko、どうしたらいいと思う?[[pict:ase]]
ってそんなこといわれたってね〜。
う〜ん・・・じゃあ・・・
買ってきたばっかりで壊れてもいいっていうならチャックの部分だけ買ってきて縫ってみたら?
というわけでチャックの部分だけ買ってきて縫ってみることに。
もちろん話を持ってきたということはMちゃんはそれができないから私に話を持って来てるわけで、私が提案したということは縫うのは当然私。物をそろえてくるのも私。
私の筆入れじゃないのにな〜。。。
でも縫い物は嫌いじゃないし、とりあえず縫ってみることに。
学校帰りに近くの縫い物やさんでチャックを買って、ついでにちょっとしっかりした針も購入。
チャックはRs13。針はRs5だって。
と言うことは全部でRs18。これで直れば安いもん。
寮に戻って早速壊れたチャックをほどいてはずし、新しいチャックをちくちく縫ってつけてみた。
チャックの部分はきっと毎日開け閉めするわけだし力もかかるししっかり縫わないといけないだろうとも思ったので念のため半返し縫い。
2〜3時間がんばったら何とか新しいチャックをつけることができた。

新しく買ってきた白いチャックのついた筆入れ
修理完了!

縫い物に夢中になってるうちにすでにMちゃんは寝ちゃってたけど、次の日の朝、机の上に置かれた筆入れを見て大喜びで飛んできたMちゃん。
プライスレスな笑顔でした。
このあと、Mちゃんは早速授業に筆入れを持っていったものの、誰も壊れたものを直したと気づかなかったらしく、それも含めて夕方大喜びでまたそのことを私に話してくれた。
こういうのってちょっと手間はかかるし面倒だけど、みんなが喜んでくれるならそれもうれしいことだよね。
ところで特に縫い物、寮の家電の配線のこと、そういうものが壊れたときに真っ先にみんなが相談に来るのが私のところ。
日本では学校で縫い物もミシンの使い方も勉強するけど、スリランカではそういうことはあまりやらないらしくて縫い物に関してもあまり知らない。
知ってるのかどうか知らないけど最初から「できない。」ってみんな言う。
お湯を作るためのコイルの調子が悪い、扇風機の調子が悪い、そういうこともおかしくなればとにかくお店に行かなくてはいけないと考えるみたい。
ちょっとドライバーでも使って開けてみたらいいんじゃない?という考えはまったくないらしい。
そういうのを見てると特にスリランカの女の子達って不思議な世界にいるみたいな気になってくる。
自分の使っているものがどのように動いているのか、どのように作られているのかはあまり考えずに使っているみたい。
時々びっくりするのはスリランカでは携帯電話のSIMを2つ、3つ交換しながら使う人はけっこういる。そうやって2つ以上のSIMを使っているのに交換しなくてはいけない事態になると
「Keiko、このSIM、こっちのSIMと交換して欲しい・・・。」
といってわざわざ持ってくる。
いや、自分の使うものくらい
自分で管理できるようになれなくてどうするのさ・・・?

携帯電話の後ろのフタ開けて交換するだけだよ?
大学生ということは今はすでに22歳〜26歳くらいの年なんだから、そのくらいのことできるようになっていかないと将来どうなっちゃうわけ?と思うけど、それを補佐していくのが結婚相手の旦那さんなんだろうな〜。
なんて思いつつ・・・。
反対にいえば一人で自立して生活するってあまり考えなくてもやっていける社会になっているのかもね。
そんな風に思った。

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