ムンアェタ

お正月の用意をするために徐々に料理も始めているこの家。
去年はお正月の「時間」をしっかり知るためにAアイヤの家に滞在させてもらったけど、今年はこの田舎の家を選んだのは「料理」が充実してたから。
家族の人数が多いため、人手もあるし、なんでも作るのが基本。
今日はムンアェタキャウンを作るためのムンアェタの用意。
このムンアェタをかまどで熱するというので思い出すのがハッパナ(hathpana)のキリハーミ。
そのお話の一部分がこれ。[[pict:down]][[pict:down]][[pict:down]]
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あまりいろいろと考えないキリハーミはある家に泥棒に入ったものの、途中でおなかがすいてしまったため、台所にあったムンアェタをかまどで熱し、ころあいになったところで、近くで大きく口を開けて寝ていたおばあさんの口に
「おばあちゃん、ムンアェタもうそろそろ食べられるか見て〜」
と熱くなってたムンアェタを入れちゃったから、寝ていたおばあさんは突然のことにとてもびっくりして大声で叫んで飛び起きて、台所から走り去ってしまった。
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そして今目の前で温めているのがまさにこのお話と同じ状態のムンアェタ。

かまどで温め中。
ハッパナの話はスリランカでもみんなが知ってる話なのでムンアェタを温めるのを手伝いながら
「キリハーミ マタカダ? 『アッチ〜、カンナプルワンダ バランナ〜』(キリハーミ 覚えてる? 『おばあさん、たべられるか みて〜』)」
とポルハンダ(ココナッツのスプーン、要するにオタマ)で近くにいたお姉さんにすくって見せるだけで大笑い。
「エパー、エパー!Keikoゲ カテェ ダーンナオーネェ!(いらない、いらない! Keikoの 口に 入れなきゃ!)」
ハッパナの話がおもしろいのはスリランカでもまだよく見る風景が話の中に出てくること。
日常的にムンアェタを熱く熱することはあっても、それを口に入れたら火傷することは誰でもすぐにわかること。
その日常から非日常的な思いもつかないことをキリハーミがやってしまう。
現実の生活に限りなく近く、キリハーミのやることは紙一重。
だからこそイメージがしやすく、大人も子供も笑える話になる。
ムンアェタを熱しながらまたここでもシンハラ語つながり、キリハーミを思い出したKeikoでした。

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