クサパバー

ずいぶん前に映画館で公開されていたクサパバー。
2012年5月20日参照
ジャータカカター(ジャータカ物語)の中でもクサジャータカカターという有名な話を映画にしたもの。
どうして有名かというと、これがスリランカに持って来られてダンバデニヤ時代にカウシルミナとして叙事詩にされた話だったから。
詳しくは2012年3月17日参照
大学院の授業の時にも見に行った??とみんなの間で話題になってた。
カウシルミナを理解するためにも見てみるとイイよ!
って言われてたんだけど、大学院の試験も終わってもうすぐ一年というこの遅さでのDVDゲットと本日の鑑賞。

でも!!
それでよかったのかもしれない。

カウシルミナはスリランカの叙事詩の最高峰で、みんなが褒めたたえる素晴らしいものなんだけど・・・この映画は・・・う〜ん。
途中を端折って端折って・・・
あっという間に終わるんだけど。
そしてクサ王子も美しくはなかった顔が最後に魔法のように美しい顔になって終わるという内容のはずなのに、
こ、これは!!
美しくなったのか!?
これで!!??

と思うようなこのナルヲ(男優)
大変残念な気分でした。
こんなんで喜ぶパバーワティーにも突っ込みたくなるし、
クサ王子は美しくない顔から普通の顔になっただけじゃん!?
本当は格好良くなるんじゃないの??
いや、いいんですか?スリランカ。
こんな映画で??

カウシルミナは叙事詩の決まりを忠実に守り、素晴らしい恋愛叙事詩に仕上げられたはずなのに、その映画がこれではカウシルミナとは関係ない!と言いたくなるような。
いや、言いたくなってるのは私ですけど。
ずっと見たかった映画だったから内容がわかって良かった。
良かったけど!!私のカウシルミナを返せ!そう言いたくなるようなちょっと残念な気分になった映画だった。
ということで、沈んだ気分を盛り上げようと
続けて借りてきてあった北野たけし監督「座頭市」を鑑賞。
うん、こっちのほうがいいね。ずいぶんと!!

日本だから、スリランカだからってエコヒイキするつもりはないけど、それにしてももう少しスリランカの文学を尊敬して作ってもらいたいと思ったり思ったり思ったり。
もちろん知り合いの中には「よかったよ〜!」って当時言ってた友人もいたから私がクサパバーに期待しすぎてたのかもしれないけど・・・。
もう少し何とかなるとうれしかったんだけどな〜。
元々映画はほとんど見ない性格だから、映画を2本も一気に見るのなんて人生初めて。
見終わってみたらなんか首が凝った感じ。
スリランカの映画に関しては他にも「シリ パェラクン」とかもすごい期待してDVDの発売を待ってるところなんだけど・・・。
それよりもインド映画見たほうがおもしろいのあるのかも??[[pict:bomb2]]

タイトルとURLをコピーしました