スリランカで狂言

今日は大学で日本の狂言が見られるよ!
ということで行ってきました!

こういうイベントはたいていダルマーローカ シャーラーワ(ダルマーローカ ホール)で行われるんだけど、実は!このたびダルマーローカ シャーラーワはエアコンも取り付けられて快適に見られるようになってました[[EE:AE46F]]

4月に私がここで試験を受けた時には窓全開、天井のファンをガンガン回してたんだけど・・・
快適になったもんだ[[pict:penguin]][[pict:symbol4]]
しかも狂言が上映される少し前まで今年の新入生オリエンテーションが行われてて、私の大好きなD先生が講義してたりして・・・。
う〜ん、やっぱいいな〜大学!!!![[pict:heart]]

先生の声を聞いただけでホントうれしくなっちゃってシャーラーワ(ホール)の外で先生の講義をニヤニヤしながら盗み聞き。
いや、本当はしのび込んじゃおうと思ったんですけどね。
ちょっと中をのぞいたら緊張した新入生たちがいっぱいで、そんなところにのこのこ入って行ったら目立つし、もしかしたら公演中のD先生に

「Keiko!久しぶり!そんなとこ行かないで一番前に座りなさい!!」

なんていつものようにそのままマイクで叫ばれたら1800人ほどいるという新入生の視線にさらされる〜!
ということで外で盗み聞きで何とか我慢しました。
もちろん公演が終わった後先生とはちゃんと話をしましたけどね[[pict:symbol7]]
D先生、ホントに大好きな先生の1人なんで[[pict:symbol1]]
私が話をしないままで帰すわけないでしょう[[pict:run]][[pict:symbol5]]
とにかくそんなわけで新入生への講義が終わってから用意が始まった会場。
着々とできて行く用意を私は邪魔しながら見ていたわけです。
何しろ行われるのは大学。
来る人来る人懐かしい顔ぶれで・・・。
日本にいた時にも通っていた大学は楽しかったけど、それは友達がいたからだった。
だから逆に行ったら卒業したら他人の家みたいな感覚だったけど、キャラニヤ大学は卒業して行かない先生たちが「不思議な日本人のKeiko」を覚えていてくれてみんな声をかけてくれるので本当にうれしい!

話がずいぶん脱線したけど今日のメインは狂言デス。
今回は日本の万作の会の方たちの狂言が行われた後、
キャラニヤ大学の学生によるスリランカ風にアレンジされた狂言の上演。
日本でも見たことなかった狂言
小学校の国語の教科書で読んだくらいしかなかったんだけど、本場の狂言はすごかった[[pict:kirakira2]]
まさかスリランカに来て日本の狂言が見られると思わなかった。
本当にラッキーです、私
うれしくて手を合わせちゃいます[[EE:AEAD2]]ってくらい。
狂言って私もあまり良くは知らなかったんだけど、その説明も狂言の決まりごとも興味深かったし、もっと興味深かったのは日本の狂言とスリランカの古典劇の共通点。
例えば狂言で登場人物が円を描いてぐるりと回るとそれは部屋や場所が変わったことを表すらしい。
でもそれはスリランカの劇でも一緒であるらしく、この他にも会場にいるお客さんにシンハラ語で説明していく中でこのほかにも何度か「スリランカの劇と同じ」という説明があった。
スリランカの大学院では世界の劇の原点はギリシャ劇。
と説明される。
もちろんこれは賛否両論でまだはっきり決まったわけではなく、
サンスクリット劇である可能性もゼロではないという。
ただ、物的証拠からするとギリシャ劇の方がたくさん残っているので
「そう捉えるのがいいだろう」というのが今の状況。
ギリシャかサンスクリットかはともかく、いづれにしてもスリランカの劇はインドから渡ってきているわけで、そのインドから渡ってきた劇と日本の狂言と同じ決まりごとがあるというのは本当に不思議。
遠い気がするスリランカと日本。
でも言語においても、劇においても共通点があるのはどこかで何かが繋がっていたことを意味するのかもしれない。
日本の狂言、
スリランカの劇。

こういった似通った点もいろいろと知ることができるのは本当におもしろい!
私の大学院の論文だってスリランカと日本との比較になるのは決まってる。
そういう意味で過去から残されてきているこういった伝統劇とスリランカの伝統劇のつながりがあることを知ることも大事な事。
研究というと特別な事のように思われがちだけど、そのヒントはこういった日本とスリランカの交流行事の中や、日々の生活の小さな日常からも出てくるもの。
いろんな意味でとても勉強になったイベントだった。


今回行われたのは小学校の教科書にも出てきていた「附子」

そしてこっちがスリランカ版「ワサ(附子)」

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