スリランカの年末に思うこと

年末だからって振り返ってみるんじゃないんだけど、どうもこれまた心に残ってしまっていることが1つ。
先日、スリランカに旅行に来た日本人の方から頼まれて『コロンボショッピング案内』をしました。
最近はそんな簡単な通訳や案内を頼まれることもあるんで、要請があった時には出動します[[EE:AE5DD]]
そういう時には普段はめったに行かなくても外国人には人気のお土産物屋さん、スーパーで売られているものでお土産になりそうなものをオススメしてみたりします。
最初に要望を聞いていても車で移動していく間に意外と
「ああいうのはないのかな?」
「こういうものが欲しいと思っていたんだよね〜。」
そんな話になったりしてその品物を探してお店をはしごしたり、コロンボ市内の同じ会社の支店を巡って欲しいものを探したりもします。
で、その中で今回案内した方が気に入って探して買っていったシンハラ語の書かれたアイテム。
大きな会社の経営している小物なんですけど・・・。
「このシンハラ文字、なんて書いてあるの?」
と聞かれて読んでいったところ、
あれ??この文字何???
シンハラ語にこんな文字ないよ!

びっくりでした。

スリランカで作られていて、外国人のお客さんもかなり入っていて、海外へ輸出までしてるお店。
この日もお店の外に軽トラックが来て荷物を積んでいたんだけど、ホテルの小物としてモルディブに運ばれるって言ってた。
そんな海外からも注文が来るお店で、日本から来る観光客の間でも比較的有名なはずなんだけど、そのお店のシンハラ文字がおかしいってどういうこと!?
私も何年か前にココの商品買って、確かどこかに使わずにしまい込んであったはず・・・と家に帰ってから探してみたところあったあった・・・。
そしてあったあった・・・。
私が買ったのが2008年、2009年辺り。
2014年の今でもそのままということはその間少なくとも5年くらいはこのシンハラ文字のままで売られているのか。
しみじみとショック。
日本から来てシンハラ語のことをもっと知りたい!と来てるのに、国内の有名店が販売しているシンハラ文字がおかしいなんて・・・。
考えれば考えるほどショックが染みわたる。
でもそれ、何かこう、こうなってしまったいい訳はできないかと考えてみたけど分からない。
スリランカの紹介のブログやショップでも見かけるこのお店の商品、お店独自のアイデアでシンハラ語をうまく使っているし私もいつか欲しいな〜と最近まで本当に思っていたけど、残念ながらこれを知って買う気は失せた。
こういうシンハラ語の書かれたアイテムを使うのは申し訳ないけど私にはできない。
好きなのがシンハラ語じゃなくてスリランカ料理だったり、アーユルヴェーダだったりしたらかわいいデザインとして取り入れても良かったのかもしれないけど、シンハラ語を突き詰めてきて最後に家で使っているのがこれだと本当に残念。
でもそれと共に感じるのは
「シンハラ語はどこに行こうとしているのか」
スリランカで時々言われるハイクラスの(高所得者)の人たちは海外との取引のために英語を重要視する。
そういった人たちがシンハラ語のことをデザインとしてだけではなくもうちょっとだけでも考えてくれたら・・・。
いくら学校の先生や一般の人たちが叫んでも海外に向けて大きな商売をしている人がこれをやったらその努力は水の泡になる
今回の間違い??
それを日本語で言うなら・・・
日本のお土産物屋さんにあったひらがなが書かれたアイテムに
「な゛」って書いてあった
みたいな文字でした。
「な」には「゛」がつくことがありえないことはひらがなを勉強始めたばかりの人でもすぐにわかること。
それが書かれているということは・・・何がどうなってこうなったんでしょう。
でも、正直悔しい!
特定の誰かにではなくこの世界に。
シンハラ語がマイナーなこの世界に・・・
いつかきっと!!
いつかきっと何とかしたい!!
でもどうやって??
それは知らない。

でも、だからこそこれからもがんばります!
シンハラ語普及のために!!!

年越しする前に考えたスリランカの年末、
今年最後のKeikoの想いでした。

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