バスの忘れ物

田舎の大家族の家から用事があってコロンボ郊外のAアイヤの家へ行くことになっていた。でもその移動でうっかりバスの中に忘れ物をした。
それもAアイヤの家のドゥワ(娘)Pナンギーから借りたものを!
どうしよう!?[[pict:alien]][[pict:ase2]]
でも悩んでる暇は無い!すぐにバスを追いかけなくちゃ!!
PナンギーもAアイヤも他のみんなも「バスに忘れたのならもう見つからない。あきらめよう」と言ってなだめてくれたけど、借りた私としては申し訳なくて仕方がない。
乗ってきたバスのレシートはあるし忘れた荷物も少しきれいめの紙袋に入ってるし、今すぐ追いかければ、今日中であればきっと探し出せると思う。
そう思った私はすぐにバスを追いかけてコロンボのバスステーションに行くことにした。
乗ってきたバスはケーガッラ—コロンボのノーマルバス。[[pict:bus]][[pict:symbol5]]
おそらくドライバーさんたちはケーガッラ近くに住む人だろうし、夕方コロンボに向かったのならその後にケーガッラまでもう一度戻ってきて今日の仕事を終えることになるハズ。
コロンボに着いたら30分から1時間の休憩で出発すると考えれば、おそらく今バスはコロンボに着いて30分くらい。休憩しているころか。
私がコロンボに到着するころちょうど彼らの休憩は1時間ほどになるから・・・ケーガッラに向かうかどうかの瀬戸際くらい。
スリランカではすごくたくさんのバスがひっきりなしに走ってるけどそれでも毎日同じ時間にだいたい同じバスが出ることになっているから、もし探せなかったとしてもバスステーションにいる同じ区間を走っているほかのバスのドライバーさんにレシートを見せれば彼らの連絡先を知っている可能性もある。
きっと何とかなる!探し出せるはず!!
そう信じてバスステーションまで行って、まずは今からケーガッラへ向かうバスをチェックしなくちゃ!とケーガッラ行きのバススタンドへ行ったところ、1台バスが出て行った。
・・・ドライバーさんはさっきの人じゃないみたい。
次のバスを確認・・・。
と思ったらバスのドライバーさんの顔がぱっと変わった。
この人だ!!
バスの運転手さんも私に向かってすごい勢いで手招きしてくれた!!
ドライバーさん:「追いかけてきたのか!」
Keiko:「私さっき乗ったときに荷物忘れて・・・」
ドライバーさん:「取っておいてあるから!!オレの後ろの荷物棚!そこにあるだろ!」

本当にうれしい感動っていうのはこういう時のことだと思う。
「もしかしたらもう探し出せないかと思ったけど、今日だったら何とかなると思ったの。」
そういうと
「アンタが乗ったバス停も降りたバス停もオレは覚えてたし、実はアンタが乗ったバス停のひとつ前の町がオレの住んでる町なんだ。だから明日にでもアンタが乗ったバス停の近くの人に聞けばきっとアンタにこの荷物を届けることができると思って家に持って帰ろうと思ってたんだよ。でも取りに来てくれてよかった!!」
そういってバスのドライバーさんもとってもうれしそうに笑ってくれた。
外に出ていたコンダクターさんもバスに戻ってきて
「あ〜、荷物!受け取った?」
そういって笑った。
今まで本当にたくさんのバスの運転手さん、コンダクターさんに助けられてきたけど今回もまたとってもいい人に会えた。
忘れ物をしたときには知らない顔をしてそんなものは無かったと言う人たちもいると聞く中で今回のドライバーさんは私の乗ったバス停に行ってまで探そうとしてくれたその気持ちにも心から感謝して帰ってきた。
Pナンギーにも荷物が見つかったことを連絡するとびっくりしながらもとってもうれしそう。
ホント、びっくりしたけどよかった!
バスのドライバーさんたちにはお礼しか言えず、お返しは何もできなかったけど、こういうことがあるからこそバスに乗ったときには他の乗客の人も含めこれからも譲り合って、気持ちよくバスに乗れるように私もドライバーさん、コンダクターさんに迷惑をかけないようにマナーよくバスに乗るようにしたいと思う。
それがいつか彼らへの恩返しになりますように。[[pict:symbol3]]
ちなみに今回は人から借りたものだったけど、実は私は意外とおっちょこちょいで時々バスに忘れ物をする。
でも本当に欲しいものは意外と見つかって戻ってくる。
以前もACバスに傘を忘れたけど次の日には戻ってきたし、
スリランカのバスってごちゃごちゃしてるけど本気になると意外と戻ってくるもんだな〜。
なんてちょっと関心してる。
ま、それよりも何よりも忘れないことが一番なんだけど。。。笑
みなさんは忘れ物しないように気をつけてくださいね!

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