人探し

ちょっとヌワラに来る用事があったんだけど、その用事と一緒にやりたいことがあった。
それは仏歯寺での人探し。
マッドゥマ バンダーラって小さな男の子のハズなんだけど・・・。
先日授業でA先生が仏歯寺に行けば会えるって行ってたんだよね。
散々仏歯寺には通ってたはずなのに会ったこともなくて記憶もない。
どこにいるんだろう??と最初は仏歯寺の中を探してみた。
でもそんな小さな男の子、どこにもいない。
でチケットカウンターのAアイヤに聞いたところ、
「ああ、その子なら正門入ったところの正面にいるよ。」
仏歯寺の中じゃないの!?
あれ?だって正門からはさっき入ってきたけどそんな子いたっけ!?
疑問に思いながらも行ってみると・・・
いた〜!!!

後姿が見えてますよ!
探していたのはこの子。
マッドゥマ バンダーラ君です!

「マッドゥマ バンダーラ」
思っていたよりも小さい男の子でした。

この子はスリ ウィクラマ ラージャシンハっていうキャンディ王朝時代の王様に殺されてしまった男の子。
でもスリランカ国内でも勇敢な人の一人とされている。
キャンディ王朝を侵略しようとしたイギリス軍に寝返ってしまったモッリゴダという人の息子。
父親が寝返ってしまったことを知った王様が怒ってその家族、親族を皆殺しにしようとしたときの話。
この子にはお兄さんとまだ生まれたばかりの赤ちゃんがいたんだけど、お兄さんが殺さないでと逃げ回る中、このマッドゥマ バンダーラは
「お兄さん、見苦しいことをしてはいけません!誰でもみんないつかは死ぬんです。お父さんに恥ずかしい思いをさせてはいけません。ボクがお兄さんにどうやって死ねばいいのか見せてあげます。」
と死刑執行人のところへ行き、
「ボクが最期のお祈りをしますから、それが終わったら一息に首を切ってください。」
とお願いしたという勇敢な男の子。
その後お兄さんも殺され、お母さんは手に抱いた乳飲み子を臼に入れて杵でたたいて自分で殺しなさいと命令されたものの自分ではできず、親族もみんな崖から落とされて殺されたという
そんな彼はそのとき9歳だったみたいだけど、この銅像を見るとこんな小さな子が本当にそんなしっかりしたことが言えたのかと思うほど小さい。
この子がもし殺されず大きくなったらどんな勇敢な人になっていたんだろう?と歴史にはタラレバはないとわかっていても思いたくなる。
仏歯寺入ったすぐのところに立っているので思わず見過ごしてしまうかもしれませんが、
ぜひ注意して見てみてください!

仏歯寺入ってすぐのところにいます。

タイトルとURLをコピーしました