仏歯寺にて

午前中にシーギリヤ、その後ダンブッラも回って一気にキャンディへ。
本日最後のイベントが夕方に御開帳される仏歯寺のカランドゥ(仏歯の入った入れ物)の御開帳時のプージャ(お供え)。
もちろんここはダンタダートゥ(仏歯)がメインなのでお花は供えましたが、Keikoのスリランカワールドではマイナーな観光情報を流したいということで今回のテーマはこちらの絵!

ちょっと見にくいですかね?拡大したのがこちら。

仏歯寺にもあるけれど、それ以外の場所でも良く見かけるこの絵。
この2人は誰なのか、何をしているのかというお話。
この2人、実はスリランカにダンタダートゥを持ってきたダンタクマーレヤ(ダンタ王子)ヘーママーラ
この2人がどうしてスリランカにダンタダートゥを持ってくることになったのか。
それにはちょっとしたお話がある。
この2人のいたインドにはお父さんの王様がいた。
その王様がダンタダートゥの持ち主だったわけだけど、王様が戦に行くことになったとき、息子に
「これから私は戦に行くが、戦う相手は仏教徒ではない。もし負ければダンタダートゥも奪われて捨てられてしまうかもしれない。もし私が負けたという連絡が入ったらすぐにヘーママーラとダンタダートゥを持ってスリランカへ逃げなさい。」
と話をしていく。
そうして戦に行った王様はその戦に負けてしまったという。
その連絡を受け、2人はすぐにスリランカへ行かなくてはいけなくなった。でも敵国の追っ手も来ることからダンタダートゥが見つからないように隠していかなくてはいけない。
ということでヘーママーラの髪の毛の中にダンタダートゥを隠してスリランカへ行くことになった。
2人は最終的には何とかスリランカにたどり着くものの敵の捜索もあってインドの王国から一直線にスリランカに来るわけにはいかず、大変な思いをしてスリランカへ来たのだという。
というお話の中の1場面がこれということになる。
この話をふまえてもう一度よくよく絵を見てください。
さて、どちらがダンタクマーレヤでどちらがヘーママーラ?
もちろん格好から男女の判別もできるし簡単だと思うけど
左がダンタクマーレヤ
そして右がヘーママーラ
ちなみにヘーママーラの頭の上に結ってある髪の毛が光っていることからも右がヘーママーラだとわかる。
もちろん仏歯が光っているわけではなく、仏歯を持っていることがわかるようにと光らせてあるんですよ。
仏歯が常に光ってたら追っ手にもすぐに見つかっちゃいますしね。
わかりやすく絵が描いてあるということです。
スリランカのローカルなお店でもこの絵は額に入れたりして売られていることもあって、Keikoも2008年のスリランカ旅行のときにまだ出会ったばかりのAアイヤとSアッカからガラスの入った額縁に入ったこの絵をもらって割れない様に大切に日本に持って帰ったこともある思い出の絵。
みなさんもどこかでこの絵を見かけたら「ダンタダートゥを持ってきた二人だ!」
と思い出してくださいね。

タイトルとURLをコピーしました