日本のお米とスリランカのお米

引越し後、自分でご飯を作るようになってわかったことがあった。
それは日本のお米とスリランカのお米がどうして、なぜ違うのかということ。
私はただ単に種類が違うから日本は粘り気があり、スリランカはパサパサなんだと思ってた。
でも違いはそれだけじゃないってことが判明。
いや、何年スリランカにいるんだ[[pict:anger]]って言われそうですけど・・・。
スリランカのお米って種類とは別に実はキャクルハールタンバプハールという作り方の違いがある。
キャクルというのは「若い、幼い」という意味があり、タンバプは「茹でた(完了形)」という意味がある。
それで何が違うのって、要するに・・・
脱穀をする前に一度茹でてあるのがタンバプハール
茹でないでそのまま脱穀をしているのがキャクルハール
ということ。
要するにキャクルハールはってことですね。
*タンバプハールは単に「ハール」といわれることもあります。
ちなみにこのキャクルという言葉は他にキャクルダトゥ(kyakuldath)で乳歯という意味になったりする。
余談はいいとして、そんなわけですでに気づいた方もいるかもしれませんが、日本のお米はもちろん茹でてないため、スリランカでも茹でてないキャクルハールを使ってお米を炊くと日本のお米のような匂いになる。
スリランカのお米の匂いがダメという話も聞いたことがあるけど、あの匂いの元は茹でたお米を使うことによる匂いだったりもするみたい。
スリランカではどちらかというと茹でてないお米よりも茹でたお米のほうが手間がかかる分金額も高いし、スリランカのカレーには茹でたお米のほうが合うとか、一度茹でてある分糖分が少なくて体にいいとか言われることもある。
そんなわけでお客さんが来るようなときにはキャクルバトゥで作られるキリバトゥを出すのでなければ茹でたお米を使うことが多い。
でもその心遣いがもしかしたら裏目に出て出された日本人には食べられない原因になっていたとしたら・・・
その心のズレが私にとってはとてもおもしろいと思う。
スリランカの人たちにはちょっとかわいそうだけど。。。
ということで早速茹でていないキャクルハールで玉子丼なんか作ってみたけど、炊きたてであれば日本ほど粘りはなくても同じような感じにできなくもない。
(写真は撮り忘れました。ごめんなさい。)
冷えてくるとやっぱりちょっとぽろぽろになって違うな〜と感じるけど、日本のお米をコロンボまで行って1kg Rs300で買うかキャクルハールをその辺のカデで1kg Rs50ほどで買うかと考えるとスリランカのご飯を作る割合が多い私にとってはキャクルハールでも十分だと思う。
ということでスリランカでご飯を作っている方はキャクルハールで日本食用に代用できるかも。
ぜひ一度お試しください。
*スリランカの場合、ご飯を炊くときに塩とランペを入れるので、
日本食用に代用するときにはそれも入れずに炊いてくださいね。[[pict:good]]

見分けがつきにくいかもしれませんが・・・
こっちがキャクルハール
(茹でていないお米)
ちょっと白っぽいです。


こちらがタンバプハール
(茹でたお米)
キャクルハールよりも少し透き通っている感じです。


タイトルとURLをコピーしました