生きている言葉

先日家に出現したマドゥルヲ(蚊)。(6月11日参照
これをシンハラ語で書くと

でもシンハラ語には単数形と複数形があって、これは複数形になる。
じゃあ単数はどうなるかというとマドゥルワでシンハラ語は
これ↓

日本で出版されているシンハラ語について書かれた本なら単数形、複数形のことは必ず載ってる。
実際に使われる場面もよくあるんだけど、このマドゥルワに限るとあまり単数を聞くことがなかった(と思う)
たいてい蚊というのはマドゥルワ(単数)で見かけるよりもマドゥルヲ(複数)で見かけることが多かったから。
で、ふと最近スリランカに電話したときに友人に聞いてみた。
「マドゥルヲって単数形はマドゥルワじゃない?でもあんまり使うことないよね?実際使う時ってどういう時だろう??[[pict:piyo]][[pict:question2]]」
友人の答えは・・・
「確かにマドゥルワっていうのはあまり使われないんだけど、正確に言うと、ほら、蚊に1カ所刺されたときに
『マドゥルウェック キャーワ(蚊1匹が 食べた)』[[EE:AEB57]]
って使うのが正しい。でも実際一カ所刺されたとしても今はみんな
『マドゥルヲ キャーワ(蚊たちが 食べた)』[[EE:AEB57]][[EE:AEB57]]
と複数形を使っちゃう。
文法的に言えば確かにこの場合単数[[EE:AEB57]]にするのが正しいんだけど、実際に使われるのは複数形。[[EE:AEB57]][[EE:AEB57]]
でも正しいのは確かにこの場合単数[[EE:AEB57]]になる。
学校なんかで勉強をする場合には正しいシンハラ語が使われるけど、実際に生活の中で使われるのはそればっかりではないってことだよね。[[pict:penguin]]」
私は確かにシンハラ語についての理解をもっと深めたいと思っているけど、その反面今の流行の言葉や実際に使われる文法抜きのシンハラ語も知りたいと思う。
日本だって今は「間違った日本語が使われてる[[pict:exclamation]]」なんて言われたり、「正しい日本語の意味や使い方を紹介するテレビ番組[[pict:tv]]」も見かけるけど、それはどこの国でも同じことで、言葉というのはそのときそのときの時代の中を人と共に生きてる。
だから勉強のためのシンハラ語ではなく今スリランカで生きているシンハラ語をもっと知りたい[[pict:futaba]]
たった一つの「マドゥルワ」という単語だけど、いろいろ考えたり学んだりできることがおもしろい[[pict:symbol7]]

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