田植えの季節

田舎の家の田んぼではこのところ田植えの季節となり、近所の人たちも忙しく田植えをしています。
この辺りはみんな家使い用でお米を作る人ばかりで販売をしている人はいないみたい。
小さな田んぼだし、耕うん機はあっても田植えをする機械はないのでみんな手で植えます。
アンマー(お母さん)はいつも田んぼの片隅に苗を作ってそれを手で植えるけど、隣の田んぼの人は種を直にばらまくだけ。

ちょっと見にくいですが
右の赤いズボンの兄ちゃんが種の入った入れ物を抱えて種まきしてます。


こっちがアンマーの田んぼ。
きれいに緑色が広がっている稲をこれから少しずつ手で植え代えます

あのほうが簡単だけど、手で植えたほうがやっぱりきれいに田んぼができるからいいらしい。

ちなみにこういう仕事って季節ものだけど、手伝ってもらう場合はお手伝い料を払って手伝ってもらう[[pict:money]]
お米作るのも今の時代、楽じゃないのよ〜。
とアンマー。
最近のスリランカでもやっぱり自分で稲を植えたり田んぼを耕したりするのは面倒だと頼んでやってもらうことが多いけど、特に田んぼを耕すときなんかにちょうどいいお小遣い稼ぎとして動くのが普段ぶらぶらしている村の若い男の子たち。
話があれば自分で金額交渉をして気に入れば引き受ける。
特にこの時期はお小遣いが稼げる時期で、こういったときにまとめてお金を得るため特に仕事がなくても家にいるだけなら問題がない。
むしろ就職して毎月のお給料をもらうよりもこういった手伝いをしてお金をもらっていたほうがもしかしたら割高で気楽で楽しい生活ができる可能性もある。
時々「スリランカの人たち、働かないから・・・」という話は聞くけど、実は場所によっては働かなくてもやっていけてしまう。っていうこの状況が不思議だけど成り立っているスリランカは面白いな〜とつくづく思う。
とはいえこの田んぼの仕事も色々とコツや耕し方がもちろんあって、それがうまくできればできるほどお手伝いもしやすくなる。
この田んぼ、きれいに耕してあるな〜
と思ったら次からその子にお願いしたくなるということも、もちろんその逆もある。
この村の男の子たちは子供のころから何らかの形でこういった農作業に関わっているから無意識のうちにどうやったら上手に早く耕せるのか、そういうコツを覚えている。
それって田舎くさくてカッコ悪い。と思うかもしれないけど、キャンディ時代、
「田んぼの仕事や草木を上手育てられない男と結婚する女は、人生をなんだと思ってるんだ?」
という詩が残っているほどに大切な事だった。
そしてこの村では今でも上手に田んぼが耕せられればこの時期お手伝いの話はいくらでもある。
よい仕事について高いお給料をもらっていい生活をすることも人生においてはいいことだけど、何かの時にその知識があればそれだけで便利に立ち回ることもできる。
今でも町よりも村が大部分なスリランカではその知識と知恵が今でも生活の底力になってるんだな〜。

数日かけて無事田植えが終了しました。

アンマー、お疲れ様[[pict:symbol4]]
って今日もゴキゲンのナッティでした。

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