スリランカでお寺巡り

ウェサックのダンサラは通常、2日ほど行われるわけだけど、今年はそれが土日と重なったということで月曜日は振り替え休日となり、場所によっては今日もダンサラをやってるところがあった。
そんな中、またNさんと企画。
今日はウェサック最終日。
ダンサラは少ないと思うけどパンサラ(お寺)でも回ろうか?

少し前からニッタンブワ近くのお寺に行きたいと言っていたNさん。
とっても大きな岩のあるパンサラで、私も2年前に一度行ったことのあるところ。
また行きたいと思っていたしせっかくのウェサック。
行ってみますか。[[pict:car]][[pict:symbol5]]
コロンボから行くとキャンディロードを走っていってニッタンブワの一つ前のティハーリヤという町で大通りから南下。
案内板はないのかな〜?と思ったら、ウェサックの時期だからなのかシンハラ語でお寺の名前が書かれたA4の紙が道の入り口のところにぺらっと1枚あるだけ。[[EE:AE569]]
外国人じゃ絶対わからないだろうな〜。[[pict:piyo]][[pict:ase]]
と思いつつそのまま10分ほどかな?走っていくとあった、あった〜!!
こんもりとした林の上に岩が突き出してるワーラナパンサラ(ワーラナ寺)


門を入ったすぐのところにはこんな立派な建物も。
駐車場から頂上まで歩いて少しあるんだけど、半分登ったところで仏殿仏塔が。


更に登ると岩のすぐ下まで行ける。

ここは前回来た時にもたくさんの出店があって、参拝客でにぎわっていました。
今回はウェサックのこの時期だけの特別ということで、ここから更に簡易的に作られた足場を登って岩の頂上まで行けるようにもなってた!

お寺の外から見るとこの岩のてっぺんの部分へ行けるんだって!
せっかくだからと行ってみたところ、こんな急で即席な階段を上って岩の頂上へ!




上へあがるとお坊さんが一人椅子に座ってみんなにピリットゥヌールを巻いてくれてた。

少し話をしてみたところ、この岩の上に上がるとコロンボやスリーパーダも見えるんだって。
普段は登れないこの岩の上に特別に10日間だけ足場を作り登れるようにと企画をしたのがこのお坊さんで、たくさんの人に来てもらってとてもうれしそうだった。
今回のこの岩山の上に登ることをスリーパーダに登ることに見立てて、スリーパーダを登るならインディカトゥパーナなどいろいろな難所もあるだろうと通常使わない脇道をお参りに来た人に通ってもらってこのスリーパーダのような岩山に登ってもらうという簡単なアトラクションのような作りにしたのだという。
そういえば途中以前来た時にはなかった脇道への案内看板があったり、工事してるのかと思うような足場の下をくぐってきたんだけど、そうか、アレだったのね。

スリーパーダへの道の代わりに作られた即席の道。
帰りに通ってみたけど登ったり下りたりがけっこう楽しかった。

なるほど。ウェサックでお寺は大混雑するし、脇道を作ってこの岩山の上に登る人を別の道に誘導するっていう意味でも一石二鳥のいい案だったのかも。
今日は曇っていてコロンボもスリーパーダも見えなかったけど足場が無くてもお坊さんたちは小さな足場をつたって登ることがあるみたいで、ここにいるお坊さんたちは時々夜のコロンボの夜景やスリーパーダを見に登っているのかな〜?とちょっとうらやましくなった。
そして・・・
このお寺も大きな岩が特徴的でこの辺りでは有名なお寺なんだけど、この近くにもう一つ有名なお寺がある。
そっちも行って見よう!と行ってみたのがアッタナガッラパンサラ(アッタナガッラ寺)
このお寺には昔にまつわるあるお話がある。
————————————-
アヌラーダプラに王都があったころ、シリサンガボーという王様がいた。
その王様は仏教心の熱い、よい王様だった。
しかし、ある日その息子のゴーターバヤ王子が王位を狙っていると知った王様は息子と争うことはせず、コッソリ王宮を抜け出して修行者となる。
そうして修業をしていたところ、ある日一人の旅人がやってくる。
その旅人は食事を取ろうとしたところ、近くに修行者がいるのを見かけて自分の食事を分けてあげることに。
そうして一緒にご飯を食べながら話をしているうちに旅人がアヌラーダプラから来たことを知り、修行者となっていたシリサンガボー王は最近のアヌラーダプラの状況を訪ねたところ、
「シリサンガボー王がお城を抜け出して逃げてしまったので、今は息子のゴーターバヤ王子が国を治めていますが、シリサンガボー王の首を持ってきたものには1000カハワヌを渡すとお触れを出し、そのために毎日何百人もの人たちが殺されています。」
そう悲しそうに話をする旅人の話を聞いた王様は食事を分け与えてくれた旅人への恩返しとして
「そのシリサンガボー王とは私のことである。そなたの恩に感謝してこの首を渡そう。これを持って行って褒美を受け取るがよい。」
そう言って自分の首を切り落とす。
旅人は王の首を持ってアヌラーダプラへ行き、1000カハワヌを受け取ったのでした。
————————————-
そんな話があるんだけど、そのシリサンガボー王が首を切り落としたのがこのアッタナガッラであったということになっている。
そのためこのお寺にはシリサンガボー王と旅人の銅像があるというわけ。


王様が自分の首を落そうとしているところ

スリランカ国内では有名な話なのかもしれないけど日本ではまだあまり知られていない話かも。
私はキャラニヤ大学のシンハラ語サティフィケートコースの時に使った小学3年生程度の本の最後にこの話があったからそこで知ったのが初めてかな。
ちょうどこの時にはこれまたウェサックということでどこかからブッダの小さな骨がこのお寺に来ていて、お坊さんがみんなに見せて説明していた。
確かに最近キャンディだ、ニッタンブワだと内陸のほうのお寺をブッダの骨が移動していているような話もニュースで聞いていたけど今ちょうどここだったのね。[[pict:light]]
もちろん写真撮影は禁止、説明するお坊さんもブッダの骨を直接指さしたりすることもできないので、こういう説明をするときには細い棒の先にアラリヤの花を付けそれで指し示して説明をする。[[pict:item1]]
本当に運よく人も少なくなっていたところだったみたいだけど、ワーラナパンサラから少し足を延ばして来てよかった〜[[pict:kirakira2]]

ウェサックなのでこのお寺にもクードゥワが飾られていました。
帰りには並んでいる人も少なそうなアイスクリームダンサラ、その後にジュースダンサラも寄って帰って来たのでした。

アイスクリームダンサラ

ジュースダンサラ

タイトルとURLをコピーしました