薪アイロン

ここの田舎の家は今でも頻繁に停電になる。
どこかで電線を新しくしたりするだけでなく、雨が降ったり雷がなるとすぐに停電する。ショートするより前に送電を止めて事故やトラブルなんかが起こらないようにするのが目的だとか何とか・・・。
そんな今朝は朝から天気もいいのに停電。
朝のこの時間に電気が来ないと困るのは仕事に着て行くための服やサリーのアイロンがけなんかができなくなること。
でもアイロンかけられないからって電気が来るのを待っていたら仕事に行く時間も送れちゃう。
電気が来なくたって仕事には行かなくちゃいけないからね。
というわけで登場したのがこれ。
薪を入れて使うアイロン!


日本でも昔は使ってたと母から聞いていたけど実際に見たのは初めて!
この家はもちろん薪のかまどだから朝ご飯を作るかまどにココナッツの殻を追加して火をつけ、ある程度燃えたらアイロンの中へ。

これでもこのアイロンは小さいほうらしいけど、ココナッツの殻を4つくらい入れたらふたをしてやけどに注意しながらロックをし、熱すぎないよう注意しながらサリーにアイロンをかける。
ちなみに隣の家のIくんのとこにはもっと大きなのもあるらしいし、こういったアイロンは今でも普通にお店で買うこともできるらしい[[pict:gamaguchi5]]
ということは日常的にまだ毎日使ってる人もいるのかな〜?
スリランカって、日本と変わらない電化製品ももちろん売られている反面、日本ではすでに見たこともなかったり、美術館に飾られているようなものが普通にまだお店で売られていたりもする。
イメージとしては昭和の半ばごろに使われていたようなものから現在使われているものまで家庭用品がまだ現役で使われている感じ。
この家でも今回のようなこういったアイロンもあれば家には普通の電気アイロンが2つ3つその辺に置いてあったりする。(複数あるのはきっと壊れていたりするんじゃないかと・・・)
ちなみに大正生まれだった私の祖母の家にあったのも電気ミシンだったけど、スリランカでは電気のいらない足踏みミシンだって電気のミシンの隣に並んで今でもお店でちゃんと売られてる。
新しいから、古いからということだけではなく家の状況、使いやすさ、どのように使うのか、そういったことを考えて自分にあったものを選ぶ。
停電がよく起こるのも国の整備が進んでいないからと取ることもできるかもしれないけど、それだけ便利さを求めて周りの環境を壊してしまわずに、自然と争わず、その環境の中で生活する。
確かに不便なところだと言えなくもないけど、それが普通だと思えば不便ではなくなるのかも。
薪のアイロンで無事サリーのしわも伸ばし、アッカは今日もお仕事に行ったのでした。

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